8月8日追記:チケットストリート代表取締役会長の西山圭氏からコメントが届いたので追記する。
元々StubHubのモデルは創業当時から意識していましたが、「これは提携できる可能性がある」と感じたのは、「大手チケット売買サイト「StubHub」、日本進出を計画中」という記事がきっかけでした。また、グリーベンチャーズの国際的な知見・経験と終始一貫した投資スタンスも日米での同時出資というスタートアップでは前例のないファイナンスにあっては、欠かせないポイントでした。
チケット二次流通という市場自体が日本では未開拓で、米国ではこの10年間で急速に発展し現在では一次市場の30-35%の規模がありますが、日本では6%程度です。「ネットダフ屋」などのネガティブなイメージを脱し、健全な二次流通の市場を日本で拡げていくチャンスだと考えています。
チケットの二次流通を取り扱うチケットストリートは8月6日、米マーケットプレース大手のeBayおよびグリーベンチャーズから資金調達を実施した。日経が報じたもので、調達金額は3億円。
eBayはやはりチケットの二次流通大手、StubHubを子会社に持っており、報道ではチケットストリートとの業務提携も実施、秋を目処に米国の大リーグやプロバスケットなどのチケットを日本国内から購入できるようにする、としている。
チケットストリートは元々個人のエンジニアが始めた小さなサービスを2011年8月に法人化。2012年にインキュベイトファンド、2013年3月には三菱UFJキャピタルとみずほキャピタルに第三者割当増資を実施し、7500万円を調達している。また、今年に入ってからはオンラインマーケットプレース各社との提携を進めており、モバオク、ヤフオク!、じげんの運営する「チケットチェキットex」などとの二次流通チケット商品のデータ連携を実施していた。
以前の取材で国内のチケット販売市場規模を概算したことがあったが、大きくスポーツ、演劇、音楽、イベントの入場料収入がその対象にあたり、それぞれ分散している売上規模を合算すると国内だけで約5000億円規模(※)という数字がみえていた。今回の出資、業務提携でこのアッパーサイドがさらに上がることになる。
<参考記事> 国内スタートアップが仕掛けるチケットビジネスの変革
本件についてチケットストリート側からのコメントが取れたら追記したい。
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