Xiaomiの新製品は過去にも発売されると数分のうちに売り切れていたが、昨日のインドでの発売も同様の結果となった。インドではオンラインでの数量限定販売は2度目のことで、Mi IndiaのFacebookページによれば、Mi 3は発売後5秒で在庫切れとなった。
Mi 3がインドで初めて販売されたのは1週間前のことで、この時も昨日同様、発売後40分で在庫切れとなった。結果としてインド国内で新製品を手に入れようとしていた多くの人が、買いたくても買えない状態となった。怒りの収まらない人たちはオンラインフォーラムでXiaomiが数万人の会員登録を集めながらその多数が製品を手に入れられない結果を招いた同社の販売手法に不満を表している。
FlipkartのFacebookページを一目見れば、インドの消費者がどれだけ不満を感じているかが理解できるだろう。Xiaomiはさかのぼること2週間前にデリーでの新発売記念イベントで、新たなマーケットでの発売は数量を小規模にして販売するということを事前に表明していた。ただ、同社が現在までに明らかにしていないのは2回のフラッシュセールで具体的に何台発売したのかという肝心な情報だった。
さらに、Xiaomiは8月5日に予定されている第3回目のオンラインセールでは、購入希望者はまた新たに登録しなおす必要があるという。Mi 3の獲得競争がまた新たに始まることになる。これらの騒ぎはインドのTwitterユーザから面白おかしく取り上げられるまでになっている。例えば「XiaomiのMi3の販売は、Xiaomiをどう発音するのか理解する間もなく終了」といったようなものだ。
Xiaomi probably gave out more Mi3 review units to bloggers than what they made available on Flipkart.
— Nikhil Pai (@nikhilpai) July 29, 2014
※(ツイート内容)「XiaomiはおそらくFlipkartで実際に販売した数以上のブロガーのレビューを引き出した」
こうしたオンラインでのフラッシュセールといった販売戦略は、Xiaomiが新規市場においてメディアでセンセーショナルに取り上げられる結果を招き、一定の成果を上げてきた。同社はマーケティングの予算を節約し、その分を消費者に還元したいと考えている。
インドのように価格を重視するマーケットでのMi3の需要の高さは、その費用対効果の高さを考えれば疑いない。同デバイスの価格は13,999インドルピー(232米ドル)だ。それを念頭において、同様のスペックを持つNexus 5を見れば、価格はほぼ2倍である。また、それより低スペックのMotorola Moto Gは同じくFlipkartで独占販売されており、Mi3よりわずか500インドルピー(8米ドル)安値である。
インド消費者にとってオンラインでの数量限定販売は新しい体験であり、これまでのところ楽しいものではないようだが。
Tech in AsiaはXiaomiに対し、このような批判に対してのコメントを求めている。
【原文】
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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