なぜXiaomi(小米)のAndroidアップデートは遅れるのか?(追記あり)

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Xiaomi-Android-updates

中国のスマートフォンメーカーXiaomiは、昨年にGoogleのAndroid部門前バイスプレジデントであるHugo Barra氏を迎え入れ、世界市場への販売拡大をもくろんでいる。しかし、そうした人材獲得と、当初掲げた高性能の携帯電話をライバル社の半額ほどの価格で提供することでスマートフォン市場を勝ち抜くという計画に反して、現状ではXiaomiがAndroidのアップデートは市場で最も早いとは言いがたい状況になっている。

(7月17日更新:読者からの有難い指摘により、最近ではインドとフィリピンでAndroid 4.4搭載のMi3が、MiPad同様に発表されたことがわかった。下記のチャートはこれらの誤りを訂正して更新されている。また、Android 4.4について言及するいくつかの文章についても訂正もしくは削除されている。混乱を招いたことをお詫びしたい)

全てのXiaomiフォンと最近のタブレットは、Android上の同社独自のMIUIスキンで動作している。XiaomiはMIUIを毎週アップデートして、ユーザから1日あたり100万ものフィードバックの一部を取り入れていることで知られている一方、販売されている全市場においてたった1つのXiaomi端末(同社のMiPad)しか最新版のAndroid 4.4 KitKatが搭載されていない。

Xiaomi端末の多くはAndroid 4.3であり、これは2013年7月に一般向けに公開されたものである。XiaomiはまたMi2S (Android 4.1)も販売しているが、これは2年前のものだ。携帯OS開発の世界では2年は20億年に相当する。

下のチャートはXiaomiが中国外の新市場において最も重要とする3つの携帯電話とタブレット端末MipadのAndroidのアップデートの状況を示している。(注:このチャートは2か所の間違いがあったため公開後に修正されている)比較のため、競合する他社の3つの携帯電話もリストに加えた。

Xiaomi-updating-Android-update-2-chart

アップデートに遅れをとっておきながら

古いバージョンのAndroidでは、Androidを開発したGoogleの新機能の多くが利用不可能となっている。ただ中国ではGoogleのほとんどのサービスが制限されており、そもそもAndroidがGoogleによって開発された事実の認識が薄いため、同国のコアなユーザにとってこれはさして大きな問題ではない。しかし、XiaomiではAndroidの主要なアップデートをできないことから、アジアひいては南米の新市場における見込み客からは敬遠される恐れがある。Xiaomiの最新の海外発表は、昨日インドで行われた。

Xiaomiはスマートフォンをオンラインのみで販売し、海外での販促はソーシャルメディアのみで実施しているので、ターゲットとする顧客は年配層ではない。おばあちゃんなら、 おそらくあなたが使い古した5年落ちの電話でも何でも使ってくれるだろう。そうではなく、Xiaomiはスマートフォンに詳しい若年層をターゲットにしている。彼らこそAndroidを熟知しており、ソフトウェアのアップデートについても重視しているのだ。

XiaomiはMIUIの頻繁なアップデートにより、ユーザは多くの新規機能を得られていると主張している。XiaomiのスポークスマンはTech in Asiaに次のように説明してくれた。

「当社のMIUIシステムはAndroidをベースにカスタマイズされたオペレーティングシステムです。私たちは自社の製品に集中し、より良い製品にするようベストを尽くしたいと考えています」

Xiaomiのスポークスマンは続けて、彼らはAndroidのアップデートをMIUIスキンの裏側の開発者チャネルサイドで一生懸命組み込んでいると説明した。テスターのためのベータ版配布チャネルでは、China Unicom(WCDMA)向けのAndroid4.4アップデートをXiaomi Mi3に組み込んでいる。しかし、このアップデートを一般向けにリリースする日程はまだ組まれていない。Xiaomiは他国のマーケットに向けた4.4へのアップデートについても、開発者チャネルサイドで実施している。

これはAndroidのエコシステムでよく見られた問題である。メーカーのAndroidをベースとするスキン(SamsungのTouchwiz、HTC Sense、XiaomiのMIUIなど)は、ユーザに対しタイミングよくAndroidのアップデートを提供することでは先立っているようだ。それは、修正が必要で重大なAndroidセキュリティバグがあったような場合でもそうだ。

MotrolaはGoogle傘下であった時期に、軽量でOSの変更が少ないAndroidスキンのMoto Xによって数週間以内のアップデートを可能にし、変更面で進歩を図った。Samsungはこの状況を認識し、フラッグシップ端末については主要なAndroidのアップデートを1年以上とは言わず、数か月に加速した。こういったことにより、Xiaomiはかつてないほど遅れをとることになった。

Xiaomiはまた、スマートフォンを熟知しているマニアをターゲットとするようなその他の中小ブランドからの脅威にもさらされている。中国に拠点を置くOppoは有名なAndroid愛好家集団であるCyanogenModと協力し、CyanogenMod OSを一部のスマートフォン製品に組み込んでおり、Androidファンからの信用あるOSとGoogleの最新アップデートへの追従を勝ち得ている。同様に、新しいメーカーのOnePlus OneはCyanogenModを中国以外の消費者に提供し、また、現時点で得られる最新の安定バージョンであるAndroid 4.4を提供している。

Xiaomiは最新のフラッグシップスマートフォンであるMi4を7月22日に公開するとみられている。私たちはイベントに出席し、このMi4がやはり1年遅れのOSであるAndroid 4.3搭載であるかどうかを注意深く見守りたい。

読者の皆さんはAndroidユーザだろうか?Androidアップデートをどれだけ重視するかぜひコメントを寄せてほしい。

【原文】
【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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