中国のeコマース大手 Alibaba(阿里巴巴)は今日、Taobao Marketplace Hong Kong(淘宝香港)で購入した商品を対象とした宅配便を、セルフピックアップできる場所を今日(原文掲載日:8月20日)にも香港各地に設置する予定である、と発表した。この取り組みはセブンイレブンと香港政庁が運営している郵便サービス、香港郵政との提携によって行われる。
現在 Taobao Marketplace を利用している香港在住ユーザは、購入した商品を200以上ある指定の受け取り場所から1ヶ所を選択して受け取ることができる。受け取り場所のうち125ヶ所は香港郵政に属し、残りはセブンイレブンと地元の物流業者が管理している。
Alibaba は自社のeコマース勢力を中国本土を超えて近隣地域にまで着実に拡張してきている。 Alipay(支付宝)のオフラインの決済サービスを、香港と台湾のコンビニエンスストアで展開しているほか(訂正: Alibaba のオフライン決済は、かつて台北の統一阪急百貨で利用できたが、Alibaba によればサービスを中止したとのこと)、日本の楽天と韓国の Lotte.com と契約を締結してオンラインのエスクロー取引を提供している。また5月には、2億5000万米ドルもの金額をシンガポールポストという準民間の郵便事業体に出資した。これらの提携によって、香港やシンガポールの人にどれほど Alibaba のeコマースサイトで購入させることになるかはまだ明らかではないが、同社は、事業拡張という名の下に自社のマーケットポジションを向上できることを実施していくだろう。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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