Alibaba(阿里巴巴)のスピンオフ事業が、Yuebao(余額宝)に似た定期預金商品を発表

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相互ファンドサービスYuebao(余額宝)で成功を収め、Jack Ma(馬雲)会長と複数の投資家がオーナーを務めるAlibaba(阿里巴巴)のスピンオフ事業である小規模金融サービスグループが、定期預金に着目したオンライン戦略の新しい金融商品「Zhaocaibao」を発表した。

Yuebaoのデータによると、定期預金は当座預金に比べ流動性が低いため、30歳前後のユーザのうち50%以上が定期預金を利用したことがないという。

従来の銀行では、至急現金が必要な個人ユーザが定期預金の満期前に預金を引き出したい場合、当座預金の利息しか得ることができない。

Zhaocaibao(招財宝)により、投資家は定期預金の利息を保持したまま、いつでも引き出しが可能となる。個人投資家はローン期間が終了する前に引き出しのリクエストをすることができ、このシステムは旧債権者名の元に自動で新たなローン契約を結び、それを新たな投資家と紐付けし、Yuebaoアカウント内で旧債権者が即座に資金を受け取る仕組みだ。

Zhaocaibaoのもう一つの面白い機能は申し込みサービスである。Zhaocaibaoのプラットフォームに接続したYuebaoユーザは、期待金利、ローン期間、金融商品のタイプを予め設定できる。30日以内にリスト化された条件に見合う金融商品が出たときに、このシステムは自動で注文処理をしてくれる。

Zhaocaibaoを使えば、ユーザは最低100元(16.25米ドル)から1,000元の資金を投資できる。

同社は現在、銀行、ファンド、保険会社など40の金融機関と協力し、固定金利商品を中小企業及び個人投資家に提供している。

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Zhaocaibaoはこの4月から試験中で、8月5日時点で取引高110億元に達し、うち90%がYuebao由来であると同社CEOのYuan Leiming氏は語った。現段階で50万人以上のユーザを獲得しており、3ヶ月から3年のローン期間設定で年利5.4%~7%を見込んでいる。

Yuan氏によると、Zhaocaibaoは資金の管理をしていないが資本保証をしている金融機関と提携しているという。ユーザはファンドの償還時に上限0.2%の手数料を払う必要があり、うち0.1%分は保証機関に支払われるとも付け加えた。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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