融資型クラウドファンディングサービスのクラウドバンク、応募総額が10億円を突破

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Crowd Bank

日本クラウド証券は、運営する融資型クラウドファンディングサービス「クラウドバンク」が、2013年12月のオープンから9か月で応募総額10億円を突破したと発表した。サービス開始から1年以内での10億円突破は、国内のクラウドファンディングサービスとしては最も早く、クラウドファンディングの盛り上がりに呼応しているといえる。

クラウドバンクは、融資型クラウドファンディングで、ネットを通じて個人から集めた資金を中小企業や海外の金融機関に融資を行ない、返済金利の一部を分配するもの。小口通しをもとに、これまで一部の投資家などしか参加できなかった海外投資や不動産担保による融資などを、最低金額1万円から投資できるようになっている。

これまで、10億円以上もの資金を集め貸出を行ってきた結果、1億8296万円をユーザーに償還したと発表し、融資型クラウドファンディングとしての金利と運用実績を示したといえる。また、5億円突破が7月であってことから、直近2ヶ月で5億円近くを集めている。5月の法案成立によって、2015年にはスタートする株式型クラウドファンディングに注目が集まっていることからも、株式型、融資型のクラウドファンディングの可能性を感じる人たちが増えてきているのであろう。

今回の応募総額10億円突破を記念し、10億円の内容をインフォグラフィックスで説明している。グラフによると、281日で突破、成立したファンド数は69、償還済み平均利回りは5.6%などが示されている。注目は、地域別の応募金額の比率だが、関東、近畿などについで、九州地域の盛り上がりは大きい。また、男女比も女性の比率が当初よりも増えてきており、女性による投資が今後注目される可能性は高い。また、金融資産額では、500万円以下の方々が大きなシェアを占めており、小口投資家が集まっている様子が伺える。

10億の要因や今後の展開について、クラウドバンク代表取締役の大前氏に話を伺った。

「まず、償還実績がついてきたのは大きいと実感しています。平均利回りの高さなど、実績を踏まえて既存ユーザからの投資額が増加しています。現時点での1回あたりの投資平均単価は約30万円程、90%以上のユーザーがリピートをしてくれています。また、最低投資単価を3万円から1万円に変更したことで新規口座開設の獲得にも貢献しており、新規の口座開設は毎月過去最高を更新しているペースです」。

先日には、太陽光発電などの再生可能エネルギーファンドに対して多くの小口投資が集まり、1億2000万円もの募集金額がわずか4日営業日で埋まったという。償還実績と、小口投資の体験をした小口投資家たちが、投資額の増加とリピートを行っている様子が伺える。

こうしたクラウドバンクの応募金額の増加を踏まえて、これまでは投資といえば一部のプロ投資家や資産家によるネットワークと資金によるものだというイメージを、個人の自主性と選択によるより良い資産運用の機会が提供できれば、と大前氏は語る。

「資産運用は難しい、という価値観にイノベーションを起こし、株式投資やFXといった知識がなくても、個人が少額からでも好条件な投資機会を行えるような場を提供したいと考えています」

今後は、不動産や海外の債券など、個人が参加できなかったプロ向けな金融商品を個人向けにカスタマイズするなど、多様な商品ラインナップを増やしていくとのこと。他にも、より詳細なレポート機能やシミュレーション機能の充実など、大幅なシステム改善を来年には実施していくという。

また、サービスの敷居を下げるための分かりやすい説明として、動画などのコンテンツの充実やデザインの変更などを実施し、オウンドメディアによる情報発信を強化していくとしている。

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