
米国の3DプリンターメーカーSculptify社が、安価なペレットを材料としてプリントを可能にする3Dプリンター「David」を開発している。クラウドファンディングサイトKickstarterで支援を募集中だ。目標額は10万ドルで、既に6万ドル以上の出資が集まっている。
従来の3Dプリンターでは材料としてフィラメントを使用する必要があったが、「David」ではフィラメントの代わりにその原料であるペレットを使用することが出来る。ペレットはフィラメントよりも安価、かつ何千もの異なる種類、色、グレードのものが入手可能という。
TPUやEVAといった柔らかくフレキシブルな素材から、PLAやABSなどの標準的で硬い素材まで、材料として利用することが出来る。Davidで動作確認されているペレットはSculptify社のオンラインストアで購入可能になるとのこと。
ペレットを使ってプリントを可能にするために、独自で開発したプリント技術「Fused Layer Extrusion(FLEX)」(溶融層押出)を搭載。オートキャリブレーション機能やオートレベリング機能も搭載し、オブジェクトの取り出しを容易にするためにプリントベッドは取り外し可能で200度まで加熱することができる。
最大造形サイズ200 × 220 × 185 mm、ノズル径0.3~0.5mm、プリント速度10~150mm/s、最少積層ピッチ0.1mm。本体サイズは538 × 502 × 620 mm、重さ29kgとなっている。
米国内の早期出資者向けには1台2745ドルで入手可能となる見込み。米国以外へは3345ドル(送料別)となっている。発送は2015年4月以降となる予定。
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