STORES.jpがフォロー機能を公開、光本氏が考える「爆発的に店舗数を伸ばす」方法とは

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2014.9.17

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先週に大規模EC市場に参入を宣言したSTORES.jpがストアと人を繋ぐ、新しい試みを開始した。フォロー機能だ。

インスタントにコマースを開設できるSTORES.jpを運営するブラケットは9月17日、店舗やユーザーのアップデート情報を取得することのできる「フォロー機能」を公開した。ユーザーはSTORES.jpの「ID」を取得することで、ストアに表示される「フォロー」ボタンを選択すると、その店舗のアップデート情報がフィードとして確認することができるようになる。

フィードを確認したいユーザーは、STORES.jpのトップからユーザー登録すればOKだ。IDの取得は無料で、ユーザーはそのIDを使ってストアを新たに開設することもできる。

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ちょっと変な表現だが「ストアのソーシャルメディア化」とでも言えるだろうか。ユーザー同士のアップデートを取得するのではなく、ユーザーとお店、場合によってはお店同士の繋がりを作る。

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当たり前だが、お店を設置してもそこにお客がやってこなければただデータを並べただけになる。なので私はかねてからインスタントなコマースに従来からあったような「モール」のようなトラフィックの窓口がいずれ必要になる時がやってくると考えていた。今回のストアのソーシャル化というのは、10万店舗というボリュームを有効活用した、新しいトラフィックの流れを生み出すきっかけになるかもしれない。

それともうひとつ、ここには創業者、代表取締役の光本勇介氏の考えが込められている。それが「圧倒的なストア数の増加」だ。

以前、私はもうひとつのインスタントコマース「BASE」の取材で、この分野の店舗数の限界について聞いたことがあった。その時、BASE代表取締役、鶴岡裕太氏の回答はこのようなものだった。

鶴岡氏は「国内の小売り店鋪は160万店ほど。そこから身の回り品などを扱う店舗などの数を考えると30万から40万店舗をひとつの目安にしている」としつつも、同時に「それ以外の個人クリエイターなどの予備軍を考えるとどこまでいくかわからない」とその奥深さも教えてくれた。
参考記事:BASEがGBから3億円を調達、元ペパボ取締役の進氏がCOOとして参加

実は光本氏も「感覚値は一緒」とおおよそ数年後に40万店舗程度という数字が見えていたらしい。

しかし彼が目指しているのは「ひとりにひとつのストア」であり、Tumblrのように素早くページを作って、誰でも簡単に商取引をできる世界観だ。大げさに考えなくてもいい。不要品を友人に譲る、それもひとつの取引かもしれない。その時に使えるプラットフォームになっていたい、というのが光本氏の考えなのだ。

「リリースして2年で10数万店舗を獲得して流通額も当初から比べると100倍ぐらいに拡大しました。1つずつの店舗のトラフィックがついてきているので、メディアとしても大きくなっています。望む成長のスピードだったのかなと思う一方で、数千万というアカウントを作らないといけないし、目指さないといけないんです」(光本氏)。

今回、新たにSTORES.jpに生まれた「ID」という概念は、ユーザーがブログのアカウントを開設するような気軽さで登録を進められるようにと採用されたものだそうだ。もちろん、多くの人はストアの開設までは至らないだろうが、光本氏は「アメブロってIDを大量に発行したからこそ、ブログを始めるきっかけを得た人も多い」と、できるだけストア開設の機会を多く提供することが狙いなのだと話してくれた。

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また、このIDはSTORES.jpのストアであれば、共通で使えるものになり、各店舗で個別に入れていた発送や決済などの情報を一元管理できるものとしても機能する。

IDの発行をストア数に紐づけるのはもちろん少々強引だ。しかし、彼の考え方も一理ある。需要がないと「思われる」人たちにもIDを提供しまくった先に何が起こるのか。一方でメルカリのようなフリマアプリは500万ダウンロードを達成するなど、桁がひとつ違った成長をしている。こういったものにより近い存在になるのだろうか。

BASEの動きも気になる。この圧倒的に店舗数を伸ばす、という考え方は彼らにも共通したコンセプトのはずだ。この先、どのような動きが生まれるのだろうか。数値に関しては適宜キャッチアップしてお伝えしたいと思う。

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