2018年、Internet of Things接続デバイスはスマートフォン、タブレット、PCの合計を超えて16億台へ【BI調査】

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internet connectivity map
Image credit by SHODAN

<ピックアップ>This World Map Shows Every Device Connected To The Internet

気がついたらMakersというワードはどこへいってしまったのか、やや不安になるバズワード候補上位にランクインしそうな「Internet of Things(IoT)」ですが、実際は着実にその範囲を広げていることが視覚的にわかるデータが出て参りました。

SHODANという検索エンジンがあるのをご存知でしょうか?IoT的文脈でネット接続する機器を含めた検索を可能にしたサーチエンジンと聞いて、私もこれがなんなのか当初さっぱり分からなかったのですが、日経コンピューターのIT Proにかなり詳細な記事が掲載されておりました。デバイス検索ですね。

SHODANは、2009年にJohn Matherly氏によって開発された検索エンジンである。ウェブサーバーだけでなくオフィス機器や情報家電、信号機や発電所の制御機器なども含めて、インターネット接続されている機器、約5億台分の情報をデータベースに格納している。利用者はその機器の情報をウェブで検索できる。
引用:第2回 検索サービスSHODANを使うと何が見えるのか/2014/06/24/日経コンピュータ:ITpro

このSHODANを使って開発者のJohn Matherly氏が作成したIoT接続デバイスのワールドマップ(※リンク先はこれをツイートして広めたイアン・ブレマー氏)が冒頭のものです。赤く表示されている地域が接続デバイスが多く、青になるにつれて少なくなり、黒くなると接続デバイスのない場所、ということになっております。

もちろん、これが全てスマートヘルメットのようなカリカリの最先端マシーンである可能性は低く、恐らく従来からあるサーバーやネット接続が可能になったオフィス機器(PCが含まれるかどうかは不明ですが5億台という数字を考えると含まれてないような印象もあります)などがほとんどなのだと思いますが、予想以上に大都市への一極集中がかなり進んでいることがよくわかります。

Business Insiderの調査部門によれば、現在19億台のネット接続デバイス(スマートフォン、スマートTV、タブレット、ウェアラブル、PCの合計)が存在しているといい、これが2018年には90億台にまで拡大するという予測もでています。その際、IoT関連デバイス(スマートバルブや家電ネットワークなど)は約16億台とスマホ(約6億台)やタブレット(約8億台)、PC(約2億台)の市場を合計したものと同じか、それよりも大きくなるというのですね。

「いやいや、そんなみんながみんな色の変わる電球とか欲しくないでしょ」と考える方が多いのも理解できますが、数年前に「スマートフォン?誰が使うの?ガラケーですよ、それ使ってるの一部の人だけですよアナタ分かってますか?」とお話された苦い会話を思い出しつつ、次のトレンドウォッチを続けたい今日この頃でございます。

via Tech

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