
海の向こうから、国産モビリティの便りが届いていた。
The Wall Street Journalが報じるところによると、パーソナルモビリティのWhillは9月2日、同社のシリーズAとなる資金調達ラウンドを完了した。調達金額は1100万ドル(100円換算で11億円)で、このラウンドには産業革新機構、500 Startups、NTTドコモ・ベンチャーズ、Jochu Technology、そしてSun Microsystemsの共同創業者のScott McNealy氏が参加する。評価額やその他詳細については公開していない。
Whillは1月のシードラウンドに引き続き、順調にそのステップを次に進めたことになる。また、6月にはkickstarterでアプリ開発の資金調達にも挑戦するなど、その展開を単なるハードウェアに留めていないのも魅力だ。
<参考記事> パーソナルモビリティのWHILLがアプリ開発のためにkickstarterで3万ドル調達に挑戦、開始6時間で1万ドル集める
5月23日に開催されたインフィニティ・ベンチャーズ・サミット 2014 SpringのLaunch Padでは優勝を果たしており、その際には審査員だったYJキャピタルの小澤隆生氏が購入を約束するなど、すこぶる評価が高い。パーソナルモビリティという社会的な意義の大きいプロジェクトであることもその一因なのだろう。
WHILL代表取締役の杉江理氏にコメントを求めており、届き次第追記したいと思う。
「資金の主な使い道は量産と人的リソースの確保です。今後、日米合わせて2014年に250台、2015年には2000台の販売目標を立てており、現在、日、米、台湾で20名ほどの人員体制ですが、その量産に必要なメカニカルエンジニアの強化を進めているところです」(杉江氏)。
via The Wall Street Journal
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