好みや持っている服からパーソナライズされたコーディネートを提案してくれる男性向けアプリ「ベストスタイルミー」がリリース

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beststyleme logo本日、東京・渋谷を拠点としたスタートアップ、EMOSIVは男性向けのファッションコーディネート提案アプリ「ベストスタイルミー」をリリースした。同社はアプリのリリースに合わせて、ディー・エヌ・エー、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資を実施済であることも発表した。金額は非公開となっている。

EMOSIV代表の坂本慧氏は、インキュベイトキャンプ4thの卒業生だ。筆者は4thの打ち上げの場に参加した際に、坂本氏に初めて会った。当時からファッションコーディネートを提案するサービスについての話を聞かせてもらったことを覚えている。

「ベストスタイルミー」は、ユーザが自分が持っている服の写真を撮影し、アップロードすることで、その服にあったコーディネートを提案してもらえるというサービスだ。

ユーザの好みに合わせてコーディネートを提案してくれる同サービスは、現在はユーザにサービス開始時に8パターンからなる「好みのスタイル」を複数選択することで好みを把握し、提案を行う。今後は、ユーザの持物やサービスへのエンゲージメント(Like等)なども反映し、提案を行うようにしていくという。

beststyleme

提案されるコーディネートは、ユーザの持ち物と、それ以外のアイテム(商品)の混合で行われる。サービス開始時はユーザの好みに合わせて提案を行っていくが、11月を目処に、身長や体型といったユーザの外見情報に合わせた提案も行っていく予定だ。

起きているメディアのスマホシフト

坂本氏「メディアのスマホシフトの流れの中で、ユーザの服を使ったコーディネート提案、ユーザの好みを踏まえたコーディネート提案など、パーソナライズされた提案をさせていただいています。これは、もともと雑誌等で実現されているコーディネート提案に対して、プラスαの提案ができるため、需要があると考えています。」

元々、ファッションコーディネートが紹介されるファッション雑誌等が存在していることから、コーディネートの参考情報がほしいという需要はある。それをモバイルアプリと組み合わせ、ユーザの好みや持っているファッションアイテム、さらには身体的特徴も踏まえた提案を可能にしていくことで、さらにユーザの需要を満たすことができると坂本氏は考えている。

「ベストスタイルミー」は、実際のユーザは現在、10代後半〜20歳前後、と40歳前後の年齢層が多いという。前者の層に関しては大学生のユーザが「持っている服を使ったコーディネートが出てくるのが、毎日私服を着る自分たちのような大学生にはありがたい」とコメントしているそうだ。

後者に関しては外見の衰え、金銭的な余裕などから、ファッションに関心を持つようになるものの、今の自分はどういう服をどう着ればいいのか、といった部分の知識が足らず、コーディネートで提案して欲しいというニーズがあるという。

パーソナライズされたコーディネート提案

カジュアルファッションの市場は女性と比較すると男性の市場は小さい。坂本氏は、これは男性のファッションに対するハードルの高さから来ている部分もある、と考えているという。

坂本氏「ファッション雑誌でのコーディネートの紹介など、現在のコーディネート提案が「顕在化されているニーズ」を満たしているとすれば、私達のサービスは従来の手法では解決できない、自分に合ったコーディネートを提案してほしいという「潜在的なニーズ」に対応するものだと考えています。」

ファッション雑誌を見ていても、すでに完成されたコーディネートが掲載されており、それを見ているだけでは自分に合ったコーディネートがどういうものなのかを把握することは難しい。スマホアプリを用いれば、好みや持っているアイテム、身体的特徴に合わせて、コーディネートを提案することが可能となり、そうすればこれまでファッションに苦手意識を感じていた男性たちのハードルを下げることにつながるのではないだろうか。

「ベストスタイルミー」は、現在Android版のみ。iOS版を春頃を目処にリリース予定としている。

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