企業が出すリリース情報に「年内〜ダウンロード/売上目標」という項目がよくある。私たちも企業側もその情報はある程度の目処を掴むために共有するのだが、往々にしてその目標値というのは達成されなかったり、次の取材では忘れ去られたりする。おぼろげなスタートアップならなおさらだ。
しかし、このスタートアップは違った。その逆だ。前倒しで達成どころか、どこまで伸びるのか分からない。
「ノンバーバル」脳トレアプリBrainWarsは10月16日、総計ダウンロード数が500万件を超えたと発表した。提供されるのはiOS版とAndroid版で、300万ダウンロードを突破した10月7日のリリースから数えて10日と経過せずに200万ダウンロードを積み上げたことになる。
引き続き広告に頼らずの自然増で、世界150カ国で利用され、海外ユーザー比率が95%を超える。現在、8言語対応(日本語、英語、中文簡体字、中文繁体字、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語)だが、ここに更に4言語(ロシア語、ドイツ語、インドネシア語、スエーデン語)を追加する予定という。
言語対応を増やせばダウンロード数が拡大する、ずっと世界を見れば伸びるのはあっという間、という迷信じみた話を現実のものにしているのはすごいとしか言いようがない。
300万件から500万件を約10日で達成と計算して、1日20万ダウンロードというペースが続くかどうか(もしくはさらに加速するかもしれない)分からないが、このままいけば、年内残り約75日あるのでさらに1500万ダウンロードを積み上げる可能性もある。
そして何よりも注目したいのは評価だ。この図はAppAnnieで確認した各国の評価だが、すこぶる高いままだ。これが自然増、バイラルしやすい環境を作っていることは間違いない。LINEとの資本業務提携も経て、BrainWarsが次に目指すのはどこになるのか。次のタイミングではその辺りの展望を聞いてみたいと思う。
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