このサービスでは、専用の「カービーコン」を自動車のシガーソケットに差し込んで利用する。同デバイスのバッテリーは自動車の運転中に自動的に充電される。GPS、加速度計、ジャイロおよび温度計を備えており、自動車の経路やステータス、ドライバーの運転スタイル等を記録する。

記録されたデータは、内蔵されたGSMを通じてサーバーに送信され、Webブラウザまたは専用のスマートフォンアプリでリアルタイムに確認することができる。カービーコンを設置したすべての自動車をモニター・管理することができるし、複数のアカウントを発行して利用することも可能だ。同サービスのAPIも提供されており、開発者は自社のアプリに組み込んで、カービーコンが集めたデータを利用することもできる。

利用者は収集されたデータを元に、自動車運用におけるコストダウン、顧客サービスの強化、セキュリティの向上などが可能になるという。ファストフードのデリバリーや物流サービスでは、自動車の位置を、実際の顧客とリアルタイムで共有できるため、到着時間を知らせるのに役立ったり、配送の透明性も高まる。また、空港や工場など高いセキュリティが求められる場所において、出入りする車両すべてに取り付けることで安全性をコントロールすることもできるといいう。

ヨーロッパを中心に展開されている同サービスの年間利用料は1台につき128ユーロ(デバイス、GSMネットワークの利用料も含む)、100個以上の大口契約の場合はディスカウントもあるようだ。スマートフォンアプリについては現在iOSのみの提供だが、Android、Windows Phone向けのアプリも開発中で2014年の後半リリースの予定だという。