恋人向けクローズドSNSアプリ「Pairy(ペアリー)」、子育て家族に特化したスマホアプリ「Famm(ファム)」を運営するスタートアップ、Timers(タイマーズ)は、Fammに毎月無料で1冊フォトカレンダーが届く新機能を追加した。
Fammは、今年5月にiOS版をリリースし、同年8月にはAndroid版をリリースした。リリースから約5ヶ月となる現在は、約200万枚の写真がアップロードされている。
Fammは写真の共有を主な機能としている。高速で写真の共有が可能なことを打ち出し、それがユーザに受け入れられた、とTIMERS代表の高橋 才将氏は語る。現在、MAUが70%ほど。ユーザはかなりアクティブにアプリを使用しているという。
写真のアップロード速度にこだわること、そして今回発表されたようなオフラインとの連携についても、サービス開始当初から高橋氏が語っていたことだ。
高橋氏「写真を印刷したいというニーズはあります。ですが、面倒で続かない。自然に写真が溜まっていく場所があり、継続的に印刷できる環境を提供することができれば、ユーザの負担を軽減することができると考えました。写真を印刷するサービスはすでにいくつか存在しています。その中で、私たちの印刷サービスが選ばれるために、Fammを写真がたまっている場所にする必要がありました。」
「写真がためることが一番」だと語る高橋氏。ユーザからもプリントはできないのか、と尋ねられることがあったという。写真をストックしておく場所と、印刷ができる場所を両方セットで提供することに価値がある。

Fammの印刷サービスは、まずユーザは住所登録を行う。その後、毎月決められたタイミングでプレビュー画面でカレンダーを確認して、写真を選ぶ。選んだ写真でカレンダーが印刷され、送られてくる。印刷は完全無料、送料もかからない。
高橋氏「印刷されたカレンダーは、食卓や玄関に置いていただいたり、職場に持って行ってデスクの横に置くといった使い方をしていただければと考えています。」
Timersは毎月無料でカレンダーを作成できるサービスに、追加で価値を作り出すことでマネタイズを図ることを考えているという。子どもが2人いる場合、2つ目のカレンダーについては有料にしたり、カレンダーの紙質を選べるようにしたり、といった部分での課金を考えているという。
高橋氏「フォトブックなど、他の印刷物も考えています。より安く、より手軽に、よりオシャレに、を目指していきます。また、月額課金も予定しています。そのためにもユーザにとって使いやすいものが作れているかどうか、これが一番重要だと考えています。」
Timersは、Pairyにおいても、Fammにおいても、言葉にできない嬉しさ、ロジックではないエモーショナルなものを対象にしたサービスを提供しようとしている。こうした言葉にできない嬉しさをためていく、「エモーショナルストレージ」と彼らが表現する領域でのチャレンジを引き続きチェックしていきたい。
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