複数のメッセージアプリからの連絡を一括管理できるアプリ「Snowball」がローンチ、Google Venturesなどから230万ドルを資金調達

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数多くのメッセージアプリが世にあふれている。

筆者の場合、スタートアップの人達からの連絡は Facebook やメールでもたらされ、THE BRIDGE 内部の連絡は Trello と Slack、海外とのやりとりは Skype が多く、コンサルティング・ワークにおけるクライアントとのやりとりは、Chatwork やサイボウズなどが多い。加えて、友人との連絡は LINE やカカオトークや WeChat(微信)や SMS といった感じになるので、もはや、誰かと連絡をとるときに、その人とのプライマリのコミュニケーション・チャネルがどのアプリだったか、それを思い出すのも困難なくらいカオスである。おそらく、メディアに関わる人の多数は同じような経験を持つはずで、モデムでパソコン通信していた頃のように、電子メール一本に原点回帰してみたいと思うことさえある。

メッセージングの情報オーバーロードを抑制する一つの手段として、一昨日 Swingnow を紹介した。開発元のマーケティング戦略上、日本の iTunes アプリストアからはダウンロードできないが、すべてのコミュニケーション・チャネルを一つのアプリに集約し、急を要さない連絡をオプトアウトするというアプローチは、なかなか斬新な発想と言えるだろう。

snowball_screenshot先週水曜日(現地時間)アメリカでも、あるスタートアップが似たようなコンセプトのアプリをローンチしたので紹介したい。そのスタートアップ、そしてアプリの名前は Snowball だ。同社は先頃、First Round CapitalGoogle Ventures からシードラウンドで230万ドルの資金調達に成功している。

Snowball は Facebook Messenger、WhatsApp、SMS、Snapchat、Google Hangouts、LINE、WeChat、Twitter などで受信したメッセージをアグリゲートし、一つの受信ボックスに集め、Android 端末のホームスクリーン上に表示してくれる。

この種のアプリを使い始めるとき、メッセージアプリのそれぞれと連携させるために、個別のユーザ認証が必要になる。この作業は結構煩雑だ。そこで Snowball は、各メッセージアプリから Android 上にポップアップしてくるノーティフィケーションを拾い集めることで、Snowball と各メッセージアプリとの認証作業を不要にした。これは非常に賢明なアプローチと言えるだろう。しかし、これが実現可能なのは、どうやら Android のみのようで、そのため、Snowball の iOS 版のアプリはローンチされていない。

2014年5月から開発の始まった Snowball はまだベータ版だが、前述した複数のメッセージアプリのユーザ・アクティヴ率の20%以上の向上に寄与しており、したがって、これらのアプリとは敵対関係にはならないのだそうだ。

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左から:Anish Acharya、Jason Patel

Snowball の共同創業者である Anish Acharya と Jason Patel は、起業家を多く輩出していることで有名なウォータールー大学の卒業。モバイル・ソーシャル・ゲーム開発会社 SocialDeck を共同創業し、2010年に Google に売却した(既に Google Play Game の一部となっているため、SocialDeck のウェブサイトは存在せず)。現在は Google Ventures における EIR (Entrepreneurs in Residence) という立場で、2つ目のスタートアップに挑戦することになる。

Google との関係性を考えれば、Snowball にとってはおそらく Google に売却してイグジットすることもたやすいが、共同創業者の二人にはより大きなビジョンがあるようで、現在、Snowball に次ぐ新たなプロダクトを開発中だ。このプロダクトについて同社は、「メッセージングやコミュニケーションをプラットフォームとしたもの」としか明らかにしておらず、Acharya は次のようにコメントしている。

すべてのメッセージアプリ、ソーシャル・ネットワーク上にいる人々を理解すれば、それは極めて興味深いデータ・プラットフォームになるだろう。このデータを使って、新たなモバイルプロダクトを作るんだ。

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