T-MEDIAホールディングス、IMJらがスタートアップ支援プログラム「T-Venture Program」を始動

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のネット事業中間持株会社 T-MEDIAホールディングスは今日、傘下のインターネット事業会社 IMJ とベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で説明会を開催し、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の開始を発表した。

このプログラムでは、CCC グループが持つ Tカード保有者 5,000万人の会員データベース、エンターテイメント商品のデータベース、Tカードのポイントを強みに、スタートアップにユーザ送客、ユーザ・エンゲージメントの強化のほか、T-SITE および T-SITE 傘下の各種サービスとのクロス・マーケティングの手段を提供する。CCC が運営する情報ポータル T-SITE とアカウント連携が行えるほか、必要に応じて、一社あたり最大1億円までの資金を IMJ Investment Partners が出資する。他のインキュベーション・プログラムとの差別化要素として、T-SITE  と事前に連携テストが実施できることを挙げている。なお、T-SITE のモバイルアプリが11月初旬にリリースされるとのことだ。

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T-Venture Program における、スタートアップ向け販促支援メニュー。

T-MEDIAホールディングスでは、このプログラムを通じて、同グループが既に保有しているエンターテイメント分野以外のサービス(例として、ペット、料理、健康美容、カメラ、キッズ、自転車など)を集め、スタートアップとの連携により、消費者に提供するサービス・ラインアップの充実を図りたい意向だ。また、募集対象となるスタートアップは設立から5年以内との条件はあるが、事業分野については消費者向けのサービスに限定しておらず、ツールや技術志向のプロジェクトも対象に含まれる。

応募は公式サイトで11月28日まで受け付けている。一次審査では概ね40社程度が選考され、12月に面談を含む二次審査を経て、プログラムへの参加が認められるスタートアップは10社程度まで絞り込まれる予定。ファイナリストは2015年1月20日、CCC 創業者で CEO の増田宗昭氏らを招いて、渋谷ヒカリエで開催されるイベントで披露される。

なお、11月には京都大阪や、福岡スタートアップカフェなどでも T-Venture Program の説明会を実施するとのことだ。地方に拠点を置くスタートアップは、これらの機会を活用して、T-Venture Program への理解を深めるとよいだろう。

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イベントで、起業家からの質問に答える T-Venture Program の運営メンバー。
(左から)T-MEDIAホールディングス代表取締役社長 櫻井徹氏、同取締役 根本浩史氏、同執行役員 坂田真我氏、IMJ Investment Partners 岡洋氏

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