
音楽コミュニティアプリ「nana」を提供する nana music が本日新しい事業構想の発表会を行った。現在、nanaは1日に1万曲以上の曲がアップロードされている。ユーザの滞在時間が非常に長く、平均で週に5時間、上位5%のユーザは64時間をnanaのアプリ上で過ごしているという。
ユーザの約70%は18際以下と、若者が大半を占めている。もちろん上の世代のユーザも存在しており、互いが好きな曲の魅力を教えあうような文化の交流が生まれているという。
文原氏「nanaは今後、現在のコミュニティの質を維持しつつ、広げていくことを目指します。nanaは海外にもユーザがいますが、まずは日本でユーザベースを拡大します。日本はコミケなどにも知られるように、共創文化が浸透しており、共創することを得意としていると考えています。nanaにとって重要なのも共創文化。まずは日本で土台を固め、次に世界の展開に注力していきます」
メジャーアップデートと「nanaキャス」の開始
コミュニティの熱量を維持し、伝播させていくためにnanaが実施していくことは大きく2つ。プロダクトのフルリニューアルをし、ver2.0のリリースすることと、ユーザ参加型オンライン音楽番組「nanaキャス」を開始することだ。
メジャーアップデートしたnanaはより音楽の趣味嗜好の近い人と出会いやすく、コミュニケーションをしやすくする予定だという。これは12月4日にリリース予定だ。
「nanaキャス」では普段はアプリ上でコラボしているnanaユーザが集い、カバー曲の演奏やオリジナルの曲作りを通じて、リアルタイムでコラボレーションを行い、その様子を配信する。番組配信中に視聴者からのコメントを受付、出演者の推薦や放送内容のリクエストを受け付けるなど、ユーザ参加型で番組を制作していく。放送された番組は、nanaの公式YouTubeチャンネルにアップロードされる。
文原氏「nanaキャスはユーザが主役の番組。nanaのユーザだけではなく、誰もが楽しめるものにしていくことで、数万、数十万人が楽しめるものにしていきたいと考えています」
ユーザのモチベーションとなる場所を作り出す
「nanaキャス」は、ユーザにとって目標となる場所を作ろうという文原氏の想いが形になったもの。ユーザはただアプリ上でコラボするだけではなく、nanaのコミュニティ内で人気が出れば、「nanaフェス」に出演することができる。これにより、ユーザがnanaを使う動機が強化されると文原氏は考えている。
「nanaキャス」よりさらに大きな目標として、2016年に「nanaフェス in 武道館」を開催する予定だという。このイベント自体もユーザとともに創りあげていきたいと文原氏は語る。ユーザにとってはコミュニティ全体でこの目標に取り組み、実現すれば武道館の舞台に立てる可能性が生まれることになる。
nanaは国内の市場は約3600万人ほどだと見込んでいる。これはアマチュアで何かしらの楽器を弾いている人などを含めた数だ。こうした人々が持つスマホにnanaがインストールされる状態を目指していく。
nanaのビジネスモデル
nanaのビジネスモデルとしては、以下の3つのアプローチを予定しているという。
- プレミアム会員機能
- ギフティング
- タイアップ広告
このうち、プレミアム会員機能とタイアップ広告に関しては2015年春には提供予定。プレミアム会員になると、音の下書き保存が可能になったり、プレイリストの登録上限数が増えるなどの特典が付く予定。タイアップ広告は、楽器や曲などを扱い、ユーザ参加型の企画などとセットで扱っていくことを考えているという。タイアップ広告での目標売上は、年商3億円。
ギフティングに関しては、DeNAの「SHOWROOM」内で行われるようなバーチャルなやりとりになるイメージだと文原氏は語ってくれた。
事業構想の発表後、nanaキャスの第0回の放送がスタート。出演したのはnanaのユーザたちだ。
前回、筆者が「nanaフェス」を取材したときに、nanaのユーザはコミュニティに参加したいという欲求が強く、またオンラインとオフラインの線引をすることなくコミュニティを楽しんでいるように感じられた。その様子から「nanaキャス」も盛り上がるのではないかと予感させてくれる。
新しい構想を発表したnanaが、ユーザコミュニティとともに何を創り出していくのか楽しみだ。
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