Raspberry PiをノートPCにするための組み立てキット「Pi-Top」が開発されている。クラウドファンディングサービスIndiegogoで支援を募集中だ。目標額は8万ドルだが、既に16万ドルを超える出資の調達に成功している。
キットには射出成形ケースやプリント基板、ブレッドボード、ディスプレイやキーボード、バッテリー、無線LANアダプタなどがセットになっており、自身で組み立てることによりハードウェアについて学ぶことが出来るという。半田付けも不要なため、初心者でも半日で組み立て可能とのこと。
3Dプリンターで利用可能なSTLファイルも付属されているため、自身でケースをプリントすることも出来るようだ。
Raspberry Piには「HAT」と呼ばれるアドオンボードを取り付けることで機能の拡張も可能だが、Pi-TopはHATを使用することを念頭に置いて構築されている。LCD HATによりHDMIでスクリーンを接続することが可能。
他にもPi-TopからRaspberry Piを取り外し、3Dプリントしたシャーシに取り付けることでロボットにしたり 、温度や湿度、圧力、赤外線、タッチセンサを搭載することで、収集したデータからホームオートメーションに利用したりすることも可能とのこと。
オンラインで利用可能なレッスンプランが用意されており、3Dプリントやプリント回路基板の設計などについて学ぶことが出来る。ものづくり能力の向上が期待できそうだ。
Raspberry Pi無しのキットは249ドル、Raspberry Piを含むフルキットは285ドルで入手可能(早期支援者向けに269ドルの枠もあったが売り切れ)。LDC HATなど、各種HATは75ドルで追加可能だ。支援者へは2015年5月以降の発送が予定されている。
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