Tencent(騰訊)がBlink(快看)に2000万米ドルを投資、中国のSnapchat世代を狙う

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Tencent(騰訊)は中国の「ポスト90年世代」の若者の支持を得るため、Snapchat的なソーシャル分野で新たな一手を打った。ウェブ大手企業である同社は、中国発の新しい画像共有およびメッセージングアプリのBlink(快看)に、シリーズAラウンドで新規に2000万米ドルを出資した。Techwebによると、このラウンドにはSequoia Capital、H Capital、ZhenFund(真格基金)、そしてInnovation Works(創新工場)も参加したという。

TencentはQQ Messenger(QQ信使)が大量のユーザに支持されて中国のオンラインソーシャルメッセージング界の王者となり、WeChat(微信)をリリースしてからもその座を保ってきた。しかし今年に入ってQQが2億人の同時ユーザを記録、WeChatの成長がようやく飽和の兆候を示していることもあって、同社はもうWeChatはクールでないと考える若者に対して次の大ヒットサービスを積極的に探すようになった。

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中国語版と英語版(英語版はまだ少しこなれていない所もあるが)があるBlinkは以下のような仕組みだ:アプリが起動されると同時にカメラも起動される。ユーザの友達のサムネイル画像が右側に並ぶ。そのうちの一つをクリックすると写真が撮れ、ホールドすると16秒間の動画が撮れる。そしてMS Paint風の落書き、テキスト、音声メッセージを加える。受取人が受信すると、その写真に書き加えをして送り返すことができる。画像と動画はスワイプすると消えてなくなるが、スクリーンショットは許可され、送信者はオリジナルの画像を自分の端末に保存するか選択することができる。チャット内容の履歴はない。

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楽しくて使いやすいアプリだが、画像編集オプションは多くのユーザにとってシンプルすぎるかもしれない。筆のストロークは一つのサイズしかなく、テキストも白と中央寄せだけでいつも同じフォントだ。フィルタやスタンプ、他の楽しいエフェクトも選べない。

Techwebによると、同アプリは20万アクティブユーザを有しているという。

TencentはアメリカのSnapchatの昨年の6000万米ドルの投資ラウンドに参加した。

BlinkはiOSAndroidの両方で無料で利用できる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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