利益増加率はアナリストが予想していた57%に届かず
中国のネット企業Tencent(騰訊)は第3四半期の決算として、前年同期比46%の増益と28%の増収を発表した。相当高い増益率ではあるものの、アナリストが予想していた57%増には届かなかった。
同社の公式発表によると、営業収益は1年で25億3000万米ドルから32億米ドルへ増加した一方、利益は同じく6億3000万米ドルから9億2300万米ドルへ増加した。
これまでの四半期決算と比べると、今期の成長率は過去7年で経験した中で最も勢いのないものであった。
声明の中でTencentの会長兼CEOのMa Huateng(馬化騰)氏は、「当社はまたしてもプラットフォーム、収益、利益の面で堅調な成長を達成しました。当社のトラフィック面でのリーダーシップ、ユーザとのログインを通した関係、そして中国と国外における実績ベースの広告サービスで証明済みのスケールを考慮すると、大きな成長が見込めます」と語っている。
Bloombergの追加情報:
「Tencentの収益が28%増にとどまったのは、2007年の第2四半期から昨年の同四半期にかけて年平均で55%増加していたという数字と比べられる。伸びが鈍化した一部の要因はTencentがeコマース事業をJD.com(京東商城)に売却したことにあり、オンラインショッピングの収益は81%減少して4億5900万元になった」。
TencentはソーシャルメッセージングプラットフォームのWeChatやQQのほか、RiotのLeague of Legendsを所有しておりオンラインゲームやパソコンゲームにおいても強い存在感を持っていることで知られる。
同社の発表によれば、オンラインゲームの収益が前年同期比34%であったのに対しソーシャルメッセージングプラットフォームの収益は同47%増であったという。同社のeコマース商品はJD.comとの新たな提携に際して商品を移行させたため、第3四半期に相当の落ち込みを見せた。
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