Alibaba(阿里巴巴)、新たにソーシャルゲームプラットフォーム分野へ進出

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Alibabaは本日、この数ヶ月間、密かにベータ版で運営していたKTplayという新しいソーシャルゲームプラットフォームへの関与を明らかにした。KTplayは今のところ中国でしかプレイできないが、今後世界中のゲーマーへと拡大していく予定である。

今回、Alibaba(阿里巴巴)は、北京拠点のモバイルゲームパブリッシャースタートアップYodo1(遊道易)と組んでKTplayを作った(写真上)。

KTplayのチーフプロダクトオフィサーであるSpencer Liu氏は、Tech in Asiaの取材に対して、ゲームデベロッパーが「1人用ゲームをソーシャル経験に変える」手段を提供するものだと説明。KTplayを自社のゲームに加えることで、デベロッパーにとって新たなユーザー獲得のツールとして機能する。ゲームのファンにとっては、ゲームやその攻略法に特化した新しいソーシャルネットワークがもたらされる。

今のところ、KTplayは、AppleのGame CenterやGoogle Play Gamesより多機能だが、Alibabaとの関係を除けば、eコマースの要素は1つもない。今後、それは変わるかもしれない、とAlibabaのRachel Chan氏は話す。

「私たちは、KTplayと、その他のAlibabaの事業との連携を図っていきたいと思っています。広告/マーケティング、クラウドコンピューティングならAlimamaと、また決済サービスではAlipay、といった具合です」

Alibabaは、アプリやゲームをTaobaoマーケットプレイスで配信することを含めてゲーム分野で色々行ってきた。また、数ヶ月前には、アメリカ拠点のKabamに対する1億2000万米ドルの投資を行っている。

eコマースの可能性

これまでのところ、主にゲームに関するコミュニティとして使用されるKTplay。Liu氏によると、「こうしたディスカッションは、始まりにすぎません。今後、ソーシャルギフトや、ゲーム内アイテムに発展していく可能性もあります」

Yodo1の設立者 兼 CEOのHenry Fong(方誌航)氏によると、Alibabaにとってゲームは「関わる余裕がない」分野であった。AlibabaがKTplayの子会社に対して価格非公開で行った今回の取引には、Umeng(友盟)のアプリ内分析のようなAlibabaが持つ有用なリソースの投入も含まれている。

Fong氏はさらに、「将来、KTplayはeコマース、マーケットプレイス、ゲームを融合できる」とし、AlibabaのAlipayと提携した際にはKTplayはこの分野で「多くの可能性」を持つと述べた。現在、アプリ内で使用できるアイテムのトレードや売り買いは、主にオフラインで行われている。Fong氏は、同プラットフォームはこういった取引を可能にする「ゲームマーケットプレイス」的なものに進化できると期待している。

Alibaba 対 Tencent(騰訊)

このソーシャルゲーム事業は、中国の2大ウェブ大手、AlibabaとTencent間で白熱している戦いの新たな前線となっている。

KTplayでは、Ski Safariのような人気ゲームにもソーシャル機能が追加される
KTplayでは、Ski Safariのような人気ゲームにもソーシャル機能が追加される

Tencentは、WeChat(微信)という人気のメッセージングアプリを運営しており、昨年8月にソーシャルゲーム分野に進出した。WeChatのアクティブユーザー数は約5億人。一方、同社のソーシャルゲームプラットフォームの規模はそれほどでもなく、そのほとんどがTencentのゲームのユーザーでもある。WeChatで最初に外国製ゲームがヒットしたのは、Candy Crush SagaのWeChat版が中国でローンチされた際、同プラットフォームがローンチされてから1年後のことだった。

Yodo1とKTplayのチームは自社の技術について、WeChatやLINEのようなメッセージングアプリを主とするソーシャルゲームプラットフォームに導入してもらう手続きと比べれば、ゲームデベロッパーがこれにアクセスするのはきわめて簡単だと強調している。

苦戦してはいるものの、Alibabaは、Laiwangという自社のメッセージングアプリを提供している。こちらでもソーシャルゲームを開始しているが、新たなジョイントベンチャーからの後押しが期待できる。

Facebookの代わり

Fong氏によると、ソーシャルネットワークとしてのKTplayの信念は、「全てをゲーム内で行える」こと。今回のコミュニティは、サポートされているゲームの中でポップアップとして表示されるため、新たにアプリを追加する必要はない。それぞれのゲームの中に4つのタブがあり、複数のゲーム内でソーシャルな側面を使用したい熱心なゲーマーにとって簡単で、同時に馴染みがある仕組みだ。

Yodo1によると、ゲームメーカーとプレーヤー双方にとって、ゲームについて話して盛り上がるのには、WeiboやFacebookなどを使うよりも効果的なコミュニティなのだという。デベロッパーによると、Weiboに比べて、約10倍ものやり取りが発生していると言う。

ベータ版の段階で、KTplayを導入するゲームは既に50ほど存在するが、今後、数四半期で700ほどの新規導入が見込まれている。この中にはSki Safariなど有名どころもある。最終的には世界に向けて展開していく予定で、Fong氏は「世界展開には3つのフェーズがあります。当社はまだ第1フェーズである中国にいるのです」と話す。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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