中国のテクノロジー事情について精通している存在といえば、中国一の検索エンジン Baidu(百度)であろう。Baiduの最新モバイルレポートから、同社の数多くのサイトを訪れる中国のスマートフォンユーザの動向がみてとれる。
最も参考になる変化は、いかに速く中国のスマートフォンブランドが海外端末メーカーを押し出しているかということだ。Baiduのデータによると2013年末から2014年第2四半期にかけての6ヵ月間において、Xiaomi(小米)を始めとする中国ブランドが国内Androidユーザのシェアを6%伸ばしたことが明らかになった[1]。
Baidu 上の訪問数によると、Xiaomiが中国一のブランドで、それにHuawei(華為)、Lenovo(連想)、Oppo(欧珀)、Coolpad(酷派)各社が続く。Xiaomiはこの期間で3%成長した。
この種のデータは、各ブランドが提供する売り上げデータや、ともするとIDCやCanalys等が出す出荷データよりも信頼性は低い。しかしそれでもこの国で何が起こっているかを垣間見るのに役に立つ。第2四半期の端末出荷でXiaomiが現Android王者のSamsungを追い越してトップに立ったというCanalysの最新データはBaiduの数字を裏付けている。
Androidの躍進が続く
Baiduのプレゼン内容をもう少し紹介しよう。
中国でAndroidを使っているデイリーアクティブユーザ数は前四半期から10%伸びている(ただし、絶対数は提供されてない)。
中国のAndroidユーザのほとんどは、Android 4.2か4.1のままで、最新版にあまりこだわってはいない。
また、大多数のユーザは720pのHDスクリーン搭載のスマートフォンを使っている。
PCを使ってAndroidアプリをダウンロードする人は、Baiduの3つのアプリストア全体において(Baidu App Store、91 Wireless=91無線網絡、そしてHiMarket=安卓市場)かなり減っている:
[1]Baiduの検索エンジンではなく、Baidu 上の3つの主要アプリストアを実際に利用したスマートフォンが対象。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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