共同購入方式で小規模小売業者をサポートするB2Bオンラインプラットフォーム「OrderWithMe」

SHARE:

OrderWithMe

小規模の小売業者や個人商店主は、大量発注により仕入価格の値下げを交渉しやすい大手業者に比べて、価格競争力の面で不利になりがち。

また、仕入れ先の新規開拓やメーカーからの直接購買を自社でまかなうには相応の手間と負荷がかかるため、卸売業者をはじめとする複数の中間業者を介して商品を調達するのが一般的となっています。

そこで、小規模事業者や商店の個々の発注をとりまとめ、共同購入することによって、メーカーとの価格交渉力を担保しようというB2B型オンライン購買プラットフォームが「OrderWithMe(オーダー・ウイズ・ミー)」です。

発注からインボイス(送り状)の管理、支払処理、キャッシュフロー管理まで一元管理でき、いわば、クラウドベースの仕入管理システムのような機能も担っています。

OrderWithMe

このプラットフォームは、2011年3月、米国人起業家ジョナサン・ジェンキンス氏(Jonathan Jenkins)によって開設されました。ジェンキンス氏は、米国で中国製バッグの輸入販売業を営んでいた自身の経験から、仕入や在庫管理などの煩雑な業務を可能な限り効率化しつつ、仕入先に対する価格交渉力を担保するための仕組みとして、OrderWithMeを考案したそうです。

世界中から多数のサプライヤーが玉石混淆に集まるAlibaba.com(アリババドットコム)のような大規模B2Bオンラインマーケットプレイスと異なり、OrderWithMeは、中国のメーカーと米国の小規模事業者および商店との取引に特化し、かつ、取引対象となる業種を、自転車専門店、ベーカリー、写真プリントサービスなど8業種に絞り込んでいるのが特徴です。

開設当初は、中国に拠点を置き、米国人スタッフが直接、仕入れ先となる現地メーカーの開拓や価格の交渉、仕入商品の品質管理にたずさわってきました。2013年に米ラスベガスへ拠点を移して以降も、長期的な信頼関係のもと、中国から米国までのサプライチェーンの簡素化に取り組んでいます。

OrderWithMeは、一見、サプライヤーとバイヤーをオンラインでつなぐシンプルな仕組みに見えますが、その背景には、双方の事業の現場をつぶさに知り、分析する、徹底した“現場主義”があります。

たとえば、発注から支払、キャッシュフロー管理までのオンラインソリューションは、創業者自身の実業経験をもとに、小規模事業者や個人商店ならではの仕入れにかかわる課題やニーズを丁寧に汲み取り、実装されたものです。

また、専門スタッフが中国メーカーに直接足を運び、仕入れ先への“目利き”と“交渉人”の役割を担っているからこそ、中国メーカーとの取引に不慣れな米国の事業者でも、このプラットフォームでの仕入れに参加することができるのです。

OrderWithMeは、ビジネスの現場に立脚した地道な積み重ねをもとに、中国のメーカーと米国の小売業者をシームレスにつないでいる点が秀逸。対象となる業種がさらに広がれば、両国間のより多くのモノとカネの往来を支えることができるでしょう。

Text = 松岡由希子

----------[AD]----------