1万4000社利用の「Talknote」、他サービス連携機能で「情報の一元管理」プラットフォームへ

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トークノート代表取締役の小池温男氏

国産の社内コミュニケーション・ツール「Talknote」を提供するトークノートは12月3日、新機能として各種クラウドツールとの連携サービスの提供を開始すると発表した。これに伴い同社は、サービスのコンセプトを社内SNSから、ビジネスに必要な情報を各種サービスから取り込み、一元管理ができるビジネスコミュニケーションプラットフォームに拡大させるとしている。

なお、同社代表取締役の小池温男氏の話によると、現在のサービス利用社数が1万4000件を超えていることも教えてくれた。

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今回追加された機能はいたってシンプルだ。Talknoteに設定が可能なコミュニケーショングループに外部から投稿可能なメールアドレスを設定することができるようになり、各種サービスの通知アドレスにその情報を設定すれば、システムからのアップデートをグループで受け取ることができるようになる。

ビジネスコミュニケーション・ツールで最近急成長しているSlackを活用している企業であれば理解しやすいと思うが、多数のサービスにまたがってビジネスのオペレーションを組んでいる場合、それぞれのツールを切り替えて使うことは煩雑になる。

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連携例:Zendeskで発生したサポート情報がグループに自動登録される

そこで、利用する頻度の高いチャット、コミュニケーション関連ツールにその通知を一元管理すると、例えばある問い合わせが届いた際に、すぐに仕事仲間とその情報を共有できるので非常に効率的になる。Talknoteの新機能も考え方は同じだが、Slackと違うのは想定利用ユーザーの層だ。

元々、Talknoteは幅広い企業の「メール代替サービス」としてサービス開発が続けられてきた。小池氏によれば、現在も1割程度の企業は全くITとは関係のない飲食系事業者だったりするという。こういった企業が利用する場合、利用方法がすこぶる簡単でなければ利用が進まない。

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「新規の事業者登録、課金、支払い情報、そういった他のシステムで管理している情報のアップデートもこの機能を使ってTalknote上で一元管理できるようにします。コミュニケーションのカテゴリって社内、社外、そしてシステムからの通知と三つあるんですが、それを統合するイメージです」(小池氏)。

実際に見せてもらったが、例えば某レストラン検索サービスの口コミ情報をこの機能で取得、グループでその件について話し合うといったやり取りが発生していた。SlackのようにAPIでシステム同士を連携させるのではなくメールを使った汎用的な方法なので、あくまで通知だけの取得になるが、設定の容易さではやはりこちらの方が楽に思えた。

それと、今回の取材で実際にトークノート社内で使っている状況を見せてもらっていたのだが、利用のイメージがどんどんfacebookに近づいている印象があった。私も普段、facebookを取材対象とのコミュニケーションで利用しているのだが、なんというか、ビジネスとプライベートの利用が半々のような状況なのだ。

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仕事仲間のコミュニケーションに使われる様子はfacebookの利用と近い

Talknoteはもちろんビジネス利用に特化しているのだが、それでも社内の同僚同士が、仕事以外のコミュニケーションに使いやすくなっている印象があった。実際、こういった利用は多く、現在は利用社数を拡大させるより、アクティブをあげることに注力しているということだった。

 

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