遅くても来ないよりはまし? Tencent(騰訊)が「パズル&ドラゴンズ」を中国へ

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Puzzles-and-Dragons

昨日、関係筋から得たとしてThe Wall Street Journalが報じた内容によると、Tencent(騰訊)は、日本で人気のモバイルゲーム「パズル&ドラゴンズ」を来年に中国で展開する予定だと言う。Tencentは、再び、ゲームで大儲けすることになるのだろうか?

一方、動くのが少し遅かったかもしれないという見方もある。パズル&ドラゴンズは2013年に大ヒットしたが、以降、成長は鈍化してきている。既に、日本におけるモバイルゲームの人気トップと売り上げトップの座を、Mixiが発表した新ゲーム「モンスターストライク」に奪われている。パズル&ドラゴンズが2015年に中国で発売される頃には、ゲームの人気は今よりもさらに下火になっているだろう。

パズル&ドラゴンズは海外でも人気を博したが、長い間、入手困難だった中国では、代替のコピーゲームが数々登場した。パズル&ドラゴンズに興味を持つ中国のゲーマーは、まだ実際のゲームで遊んだ経験はないかもしれない。でも、同ゲームを真似た偽ゲームを通じて、すでにパズル&ドラゴンズ特有のプレイを相当経験し、ひょっとしたら飽きてさえいるかもしれない。

一方、パズル&ドラゴンズが中国で大ヒットする可能性もある。同ゲームは日本のゲーム市場で最も人気を博し、利益を上げたゲームであり、アメリカでも好成績を上げた。また、Tencentには、人気の海外ゲームを輸入して成功に導いてきた実績がある。そのゲームが古いものであっても、だ。実際、中国のパソコンゲームのトップ3は、どれもTencentが海外から輸入してきたもので、3つ揃って5年以上前にリリースされたものだと言うから驚く。

というわけで、パズル&ドラゴンズが中国で成功するかどうかは、案外読むことが難しい。パズル&ドラゴンズが、2015年になってやっと中国にたどり着くというのは、時期としては若干遅いような気もするが、今回に関しては「遅れても来ないよりはまし」のケースではないかと思う。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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