台湾の有名インキュベータAppWorks(之初創投)が第9期デモデイを開催、ハード/ソフト融合サービスが増加

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台湾の有名インキュベータ AppWorks(之初創投)は11月、台湾大学病院の国際カンファレンスセンターで盛大なイベントを開催し、第9期のバッチに参加したチームが Demo Day で発表した。18のチームが次々とステージ上でデモを行ったが、今回参加したチームは領域が多岐にわたっており、Eコマースに始まり、ネットワーク・メディアから広告販売に至るまで存在した。IoT とクラウドに後押しされる形でソフトウェアとハードウェアの融合が進む現在のスタートアップ・シーンを反映し、参加したチームのうち5チームは、形のあるソフトウェア・ハードウェア・プロダクトを出展した。

AppWorks 創立者の林之晨(リン・ジーチェン、英文通称 Jamie Lin)氏 はイベントの冒頭、AppWorks が設立された2010年からこれまでのデータを簡単に紹介した。5年間で9回のインキュベーション・バッチを通じ190のチームが生まれ、1,420の業務を提供、過去1年間で生み出された市場価値は39.5億台湾ドル(約145.5億円)に上り、台湾に新しい経済エネルギーをもたらした。

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今回の各チームの特徴は、ハードウェアとソフトウェアを融合しているところにあるが、特に今回出されたプロダクトはいずれも成熟していて、市場投入への道も近いと言える。iWEECARE のプロダクトは、世界最小の医療レベルの体温測定パッチで、生理的な変化を予知できるアルゴリズムを実装し、医療機関のデータ分析を支援する。その使いやすさから一般人でも利用ができ、お年寄りや子供のほかにも、不妊に悩む夫婦はこのプロダクトを利用して妻の排卵期を把握、受精しやすいタイミングを見逃さないようにすることができる。

そのほかのハードウェアとソフトウェア融合チームには、家電制御ツールの MightyRC がいる。ケーブルに接続する必要の無い MightyRC を使えば、すぐにでも家にあるテレビ、エアコン、ステレオ、セットトップ・ボックス、照明などの家電一式を MightVoice という音声コマンドと、MightyWave というジェスチャーコマンドで操作できる。家に一台あれば、家族全員に十分な利便性を提供するだろう。

Apple と Google は近々スマートウォッチを発売することからもわかるように、スマートウォッチ市場には大きな可能性がある。今回のバッチからは、スマートウォッチを開発するチームが1つ輩出された。Jumpy は5歳から8歳の児童向けに開発されたスマートウォッチで、世界初の親子対話型ゲームを提供する。ゲームのほか、日常の予定お知らせ機能、メッセージ機能などが搭載され、保護者は子供がどのような生活を送っているかをスマートウォッチを介して把握することができる。11月10日から Kickstarter でクラウドファンディングを開始している(編注:Kickstarter 上でプロジェクトを未確認)。

これまでに AppWorks から輩出されてきたチームと比べて、今回の新しいチームは、以前のオンライン・サービスよりも、バーチャルでハードウェア・ソフトウェアを融合したものに焦点をシフトさせているようだ。これは市場トレンドだけが理由ではなく、アクセラレータ・プログラムに関わる人員の構成によるところも大きい。かつてのアクセラレータは人を育てることに重きを置き、学生や卒業間近のフレッシュな人を相手にしていた。しかし、今回のチームではその半数が Foxconn(鴻海)、Pegatron(和碩)、TSMC(台積電)などのテック企業や、Oracle や McKinsey などの外資系企業の出身者で構成され、彼らは豊富な業界経験を持っている。

彼らは高給を放棄して自らの事業に投じ、国際企業で働いた経験や実践を生かすことで、より成熟度の高いプロダクトを作り出すことを実現している。これは、台湾スタートアップの競争力をワンランク上のレベルへと押し上げてくれるだろう。

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【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange


著者紹介:Jensen

每每看到新奇科技產品或新穎概念應用,總是不禁的 Wow!對人類的聰明才智大感敬佩;於是開始在 TechOrange 裡追著它們跑,相信這會是段有趣又特別的人生馬拉松。

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