Baidu(百度)が次に目指すのは航空機追跡アプリのローンチ

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中国の航空領域には現在904の航空機が稼動している。現在1機が私の住んでいるアパートの上を飛んでいるが、この飛行機は成都を発ちもうすぐ目的地の上海へと近づいている。この情報をなぜ私が知っているかと言うと、本日(編集部注:2014年12月22日)中国の大手サーチエンジンBaidu(百度)よりリリースされたばかりの拡張現実(AR)機能を搭載した航空機追跡アプリを試しているからだ。

Baidu Tianyan(百度天眼)というこのアプリは、FlightAwareユーザには親しみやすいものだろう。FlightAwareは、今年3月にニュースになり依然として行方不明のマレーシア航空370便の事件で、一体何が起こったのか人々が知ろうとした際に話題になったアプリである。FlightAwareと同様、Baiduの同アプリもブラウザベースの航路追跡機能を搭載している(こちらを参照)。そのせいでモバイルアプリの滑らかさはいくぶん失われているのだが。

拡張現実の観点から言うと、Baidu Tianyanは楽しいアプリだが(写真上)、実際に役立つのはそれ以外の機能だ。おそらくより有益で多くの情報を得られるのは、地図上でフライトを追跡する機能だろう。

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便名を検索して飛行機が遅れているかどうか調べることもできる。もしくはどれだけ多くの飛行機が今この瞬間轟音を立てて空を飛んでいるかを知って驚くかもしれない。

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このアプリは見た目もクールで実用的だが、中国国内およびその付近の空域における航空機しかカバーされていない。つまり、今のところグローバルなアプリではない。

Baiduの国際コミュニケーション部門のディレクターであるKaiser Kuo(郭怡広)氏によると、同アプリはADS-B信号(自動従属監視放送システム)を使ってフライトを追跡しており、プライベートな飛行機でさえも追跡可能だ。以下は彼のデモ動画だ。

 

 

(訳)「中国にいる皆さん、こちらがBaiduの新アプリBaidu Tianyanです。iTunesストアにアップされたばかりです。この動画を見て、下のコメント欄にあるQRコードからダウンロードしてください。Baidu Tianyanはフライトを追跡するためにADS-Bシステム(自動従属監視放送システム。あのマレーシア航空370便のパイロットがこのスイッチを切っていたことが明らかになっています。)を使っています。いえ、悪い人が飛行機を撃ち落とすためにこれを使うなんてことはできません。むしろ、そのようなことを防ぐためのものなのです。」

Baidu TianyanはiOS版が無料で入手可能だ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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