インド発のメッセージアプリ「Lookup」が、DeNAとBEENOS創業者の佐藤輝英氏から11.6万ドルを調達

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バンガロールを拠点するインスタント・メッセージアプリで、地元ビジネス向けの Craiglist 付き WhatsApp の異名を持つ「Lookup」は3度目のシード資金調達を実施した。日本のソーシャルゲーム企業 DeNA と、Eコマース持株会社とビジネス・インキュベータを営む複合企業 BEENOS の創業者である佐藤輝英氏は、若き連続起業家 Deepak Ravindran 氏による設立わずか3ヶ月のスタートアップに 11.6万ドルを投資した。Ravindran 氏は、DeNA と佐藤氏が資金以上のものをもたらしてくれると期待し、次のようにコメントしている。

今回投資してくれた両者は、ともにモバイル業界に強固な足がかりを持ち、日本のイノベーションを牽引してきました。

Lookup を使うと、ユーザは身近にある地元商店、レストラン、警察署などを一覧することができる。電話番号を表示する Craiglist や JustDial とは異なり、Lookup はアプリからダイアラーを立ち上げることなく、コンタクト先にメッセージすることができる。商店には商品価格や在庫状況を確認したり、サロンやレストランには予約したりすることが可能だ。Lookup を使う商店やレストランも簡単に返答することができる。

Lookup にはメッセージを受信するコールセンターがあり、店舗が Lookup を使っていなくても、ユーザが迅速に問い合わせの回答を受け取れるようにしている。

5分以内に回答が受け取れることを保証しています。これを実現するために、ユーザからの問い合わせを受け取る人員を社内に配置しています。Lookup のコールセンターはユーザからメッセージを受け取ると、代わりに店舗に電話をし、その内容を同時にタイプ入力してユーザに回答します。ユーザは電話をかけたり、待ったりする必要がないのです。(Ravindran 氏)

日本の投資家からの資金調達を祝して、Lookup はアプリをダウンロードしたバンガロール在住の新規ユーザに対し、向こう1週間にわたり寿司を無料進呈するキャンペーンを展開している。これは、和食レストラン Shiro と Ginseng とのタイアップによるものだ。

今回の資金調達により、Lookup のシードラウンドでの調達金額総額は38.2万ドルに達した。今回のラウンド以前には、インドのIT先導者である Infosys の共同創業者でテック界の億万長者 Kris Gopalakrishnan 氏から16.6万ドル、貴金属および金融サービスの MKS Switzerland SA から10万ドルを調達している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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