20分以内にクッキーを届けるオンデマンド型デリバリー・フードスタートアップ

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<ピックアップ記事>Only in San Francisco: You Can Now Get On-Demand Cookies Delivered In Under 20 Minutes

フードスタートアップの勢いは目まぐるしいですね。

ここサンフランシスコエリアだけでも、SpoonRocketPostmates、そしてMuncheryなどの競合がひしめいています。遠くヨーロッパから乗り込んくるケースも稀ではありません。例えば、ドイツにあるKptnCookは今年英語版をアメリカで本格ローンチしました。

そんなフードスタートアップに新たに仲間入りしたのがDoughbies。著名アクセレータである500Startups輩出のスタートアップ。サンフランシスコを拠点に2014年に創業されています。

現在の操業時間は月曜から金曜までの正午から午後4時まで。サンフランシスコにあるSOMA及びミッション地区限定で提供されています。サービスは大きく2タイプ。1つは、シンプルにオーダーがあってから20分以内に、2種類から選べるハンドメイド特製チョコチップクッキーを届けるというもの。

もう1つは、マーケットプレイス型。顧客はDoughbiesのマーケットプレイス上にアップされている多くのクッキーの中から、自分の食べたいクッキーを選択。配達できる日時は予め指定されているので、自分の都合の合う日に届けてくれるクッキーを選びます。クッキーを作るのはDoughbiesが雇っている20人を超える専属のベーカー達。特別なクッキーのオーダーも受け付けているそう。

記事内の情報では、週に100個のクッキーを届けているとのこと。また、共同創業者であるDaniel J. Conway氏曰く、着実にスケールしていくために、あえて今は2地区限定で配送しているのだとか。

今回のスタートアップのように、オンデマンド型スタートアップはある種のトレンドとなっています。例えばTeespringは、自分でデザインしたTシャツをアップし、一定数以上の購入者が集まらなければ販売されないオンデマンド型ビジネス。つまり製造コストを上回る収益が発生しない限り製造しないという、ノーコストかつ、発注側もリスクを背負うことがないビジネスモデルになっているのです。

加えて言うと、Amazon.comがニューヨーク限定で、1時間以内に届けるというサービスを開始している点からも即日配達や当日配送のモデルが、もはやトレンド化していると言えるかもしれません。今後も続々とDoughbiesのようなスタートアップが、速達モデルのビジネスを展開することが予想できます。

とは言っても、やはり20分以内に届けるという配送システムをウリにしている時点で、今後サンフランシスコ以外の都市でどのようにスケールしていくのか気になるところ。どのような配達システムを構築していくのか注目です。

そして収益単価の安いクッキーをビジネスに選ぶのは、スタートアップとしては珍しいように感じます。ここから創業者がどれほどクッキーに対して熱意を持っているかが伺い知れますね。

Via TechCrunch

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