医師が診察のために使う聴診器。もはや医師=聴診器というアイコンにもなっているほど有名なこの医療器具だが、素人が使うのはとても難しく、その音を聞き分けるだけでも一苦労である。
そんな聴診器を家庭でも使いやすくした、スマート聴診器が「Stethee」だ。Stetheeには聴診器ではお馴染みの耳に繋ぐ管がなく、代わりにスマートフォンへとBluetoothで情報を送信することができる。
心拍を直接確認する方法は3つあり、ひとつはアプリを通じてスマートフォンにつないだヘッドフォンから聞く方法だ。アプリのイコライジング機能により、雑音を減らして心音を聞きやすくしてくれるとのこと。2つめはLEDの点滅を見る方法。心拍に連動して点滅するLEDを見ることで、心拍数を確認出来るほか、LEDの色によって検査が必要な状態かどうかも簡単に把握することができる。
最後のひとつは、バイブレーションで確認する方法だ。心拍と連動した振動により、手の感覚だけで心拍を確認することが可能となっている。
Bluetoothにて連動するアプリの機能も豊富で、心拍をトラッキングし、家族や医師とシェアすることができるほか、家庭で聞き分けるのは難しい胎児の心音をモニターしたり、心拍のデータから疾病の可能性を分析する機能も備えている。
近年の3Mなどから発売されている聴診器も電子化が進んでいるが、あくまで医療用であり、価格的にも流通的にも入手するのは困難であった。本製品の場合は、一般販売時には349ドルで入手できるとのことで、家庭用聴診器として人気を博する可能性は低くない。
なお残念なことに医療器具としての承認の都合によってKicksterterでのプロジェクトはキャンセルされてしまったが、順調にいけば2015年9月には公式サイトで発売開始されるとのことで、楽しみである。
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