韓国の賃貸オフィス/住宅情報アプリ「Zigbang」、マーケティング強化のため20億円台の資金を調達へ

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韓国の賃貸オフィス/住宅情報アプリ「Zigbang(직방)」を展開する Channel Breeze(채널브리즈)は200億ウォン台(約21.5億円)の資金調達を進めていることを明らかにした。スタートアップとして200億ウォンを超える資金調達をするのは、「配達の民族(배달의민족/Woowa Brothers)」以来のことだ。

今回の調達は、既存投資家からの出資を中心に2月中に実施される予定だ。Channel Breeze は昨年6月、 Stonebridge Capital、Company K Partners(컴퍼니케이파트너스)から30億ウォン(約3.2億円)、その2ヶ月後には Altos Ventures など韓国内外のVC7社から90億ウォン(約9.7億円)を調達した。

スマートフォンユーザの増加とともにモバイル産業が急成長する中、Zigbang は韓国不動産アプリ市場の80%を占め、業界1位の座を誇っている。今回の資金調達は、Zigbang のマーケティング活動を一層強化するものとみられる。

Zigbang は1〜2人向けのオフィス、ワンルーム、ツールームのチョヌルセ(전월세、訳注:韓国の賃貸システムで、毎月家賃を支払うことなく、まとまった保証を預けることで住める賃貸。家主は預かった保証金を運用することで収入を得る)に特化した情報を提供するモバイル不動産情報サービスだ。欲しいエリアと価格帯を指定すると、実際の部屋の写真と詳細情報を確認できる。

現在、Zigbang のアプリはダウンロード数500万件を超え、デスクトップユーザを加えるとユーザは600万人に達する。これまでに50万件以上の物件が登録され、不動産業界の必須プラットフォームとしての地位を確立、その規模は「Naver 不動産」の3倍以上に成長している。昨年からはテレビCMのほか、劇場、地下鉄、バスに広告を展開しており、今回調達する金額は、今年1年間のマーケティング費用に充当する計画だ。

Channel Breeze の代表を務めるアン・ソンウ(안성우)は、次のようにコメントしている。

大規模なマーケティングを行い、Zigbang を利用する不動産業者がユーザを集め、収益を最大化できるようにする。Zigbang の信頼性を上げることにも注力し、今年の目標である1,000万ダウンロードを達成したい。今年の下半期には再度、大規模な資金調達を実施し、マーケティングを強化する計画だ。

Zigbang は信頼できる情報を提供することをコアバリューとし、虚偽情報を排除するための制度を常時実施している。スマートフォンから不動産業者との通話相談内容を Zigbang に共有できる「クリーンフィードバック(클린 피드백)」のほか、提供した情報と実際の不動産の状態が異なる場合に、内見訪問に要した手間をユーザに現金補償する「無駄足補償制度(헛걸음 보상제)」を展開している。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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