近頃高級車を購入すると、初めから沢山のセンサー、スクリーン、カメラやテクノロジーの詰まったもので満載だ。しかし、もしまだ昔のぽんこつ車を運転しているか、最近何か標準的な車を購入したなら、この新しい装置でネットにつながった車の世界を体験できるかもしれない。
CarViというこの黒くて丸い装置は、車のフロントグラスに取り付けることでドライバーのスマートフォンとやりとりを行ってくれる。ドライバーが一般道や高速でスピードを上げると、CarViアプリは危険はないか、装置が捉えたビデオの分析を絶えず行う。
危険な車線変更、追突の危険、無謀な運転や様々な危険な行為を見張るために開発されたCarViには、危険の可能性がある際にドライバーに注意を促す役割と、ドライバーがより上手く運転するにはどうすれば良いか後で理解できるように分析する2つの役割がある。
CarViは10万米ドルの資金調達を目指し、今朝Indiegogoキャンペーンをローンチした(編集部中:原文掲載2月5日)。この記事を書いている時点でキャンペーン期限を43日残し、目標額の1/4の2万4628米ドルを調達している。
CarViは、我が子が事故で命を落とさぬよう、若いドライバーの両親の多くがこの装置を買い求めてくれることを望んでいる。同社によると、アメリカの10代の若者の死因の1位は自動車事故で、16歳のドライバーの20%は運転を初めて1年以内に事故を起こしているそうだ。
自動車メーカーは、ネット接続できる車の技術をいとも簡単に利用できるアプリの存在をねたましく思っているかもしれない。アウディ、メルセデス、トヨタ、フォードや他のメーカーは、自社の車にどんどん最新技術を組み込んではいるが、それら機能の安全性を確保するためにメーカー側は厳しいテストを行う必要がある。はっきり言えば、これはいくつかの機能が間に合わせで利用できるようになるだけで、とても7万5000米ドルの車に装備されているようなツールが誰でも全て入手できるわけではないことは明らかだ。
CarViは300米ドルで販売される予定だが、Indiegogoで資金提供を早期に行ったユーザは249米ドルで優先的に購入することができる。装置の初回ロットが完売した時点で価格は275米ドルに上昇する。同社によると、8月に出荷を開始する予定だそうだ。
もちろん、他にもドライバーの安全運転をサポートするアプリは存在する。Mojio、Automatic等がそうだ。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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