普段の生活の中で、無駄な電気消費をしている場面というのは、思った以上に多い。例えば入浴中につけっぱなしのTVや照明は不要だし、家を出る前にエアコンを消し忘れてしまった時などは最悪だ。
そんな失敗を防ぐため、スマートフォンで手軽に電気使用量を監視でき、またリモコンで家電の制御を可能とするシステムが「Domus」である。
このシステムはスマートフォン向けのアプリと、クラウドを通じたWi-Fiによって制御できるコンセントおよびリモコンの組みあわせで構成されている。コンセントは電気使用量を監視する他、Wi-Fiから通電のON/OFFができる。リモコンについては事前に機器の赤外線を登録しておくことにより、Wi-Fiを通じてスマートフォンから家電をコントロールが可能となる。
このようにコンセントとリモコンが持つ機能は大変にシンプルだが、それをスマートフォンのアプリと組みあわせたところが「Domus」のポイントだろう。アプリ側では監視しているコンセントの状況がリアルタイムに把握できるほか、スケジューリングによって好きなタイミングに通電のON/OFFやリモコン操作を予約しておける。これらを一括登録してグループにすることもでき、例えば「スリープ」を選択すると家中の家電が一斉にOFFとなる、みたいなことも可能である。
またスマートフォンとコンセントらの距離をはかることで、一定以上距離が離れた際にアラートを出し、電気の消し忘れなどを防ぐことも可能だ。
なかなか気の利いていることに、世界で使われている主なコンセントの形状に対応していて、多くの国でこのシステムを導入することができるとのこと。個人的には、こういった仕組みは全ての家電に適用できてこそ威力を発揮する気もするので、住宅メーカーなどが大量に買い上げて、新築住宅にどんどん適用していくといいんじゃないかと感じる。
気になる価格だが、Kicksterterでの投資価格では約80ドルにて1コンセントと1リモコンを入手できるようだ。コンセント100個セットなどもあるので、住宅メーカーなどの実験にも期待したいところだ。
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度「BRIDGE Members」を運営しています。会員向けコミュニティ「BRIDGE Tokyo」ではテックニュースやトレンド情報のまとめ、Discord、イベントなどを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。登録は無料です。- テックニュース全文購読
- 月次・テーマまとめ「Canvas」
- コミュニティDiscord
- イベント「BRIDGE Tokyo」