頻度、密度、苦痛の観点から、解決する価値のある問題を見つけて事業にしよう

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image via. Flickr
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<Pick Up> Finding a problem worth solving

パロアルト拠点のK9 VenturesのベンチャーキャピタリストManu Kumar氏による記事をピックアップしてみました。起業は、孤独と困難を伴う苛酷な道。そして長い道のり。その間、いい時と悪い時の極限を味わうローラーコースターのようなもの。これを乗り越えるには、自分が解決する課題への狂ったほどの情熱が必要だと。でも、そこまで情熱的になれる課題を見つけるのがまた難しい。

スタートアップをやること自体がかっこいいという風潮があるため、最近はただスタートアップをやりたいから、またはお金を稼ぎたいからという理由で起業する人もいる。でも、課題あってこそ起業するのであって、起業したけど何やろう?の順番では上手くいかない。お金稼ぎが目当ての起業家は近道ばかりしたがるけれど、そんなものは存在しないから。

Kumar氏が例に挙げるのが、ハイヤー配車サービスの「Lyft」。LAで生まれ育った共同ファウンダーのLogan Green氏は、渋滞やそこから生じるストレスを何とか解決したいと常々思っていた。彼らが最初に作ったのは、長距離移動を念頭に置いた「Zimride」というサービス。サンフランシスコからロサンゼルスまで車で移動するのに、カープール(相乗り)できたら便利じゃないかと。

でも、このサービスに対してKumar氏がアドバイスしたのが、「頻度」「密度」「苦痛」の3つの観点からサービスの中身を考えること。サンフランシスコからロスに行く人ってそもそもどれくらいいるの?多くはない。でも、Moscone CenterからGolden Gate parkに行きたい人なら沢山いるはず。

どんな課題も、この3つの観点から分析してみること。どれくらいの頻度で問題が起きるのか?その問題に困っている人は沢山いるのか?そして、ちょっと面倒だな程度の問題なのか、何が何でも解決すべき問題なのか。

他にも色々大事なメッセージが詰まっているので元記事をぜひ読んでみて。

via. K9 Blog

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