世界で広がるモノ版Uberの波、オンデマンド型配送サービスを運営する「lalamove(ララムーブ)」

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lalamoveの公式ウェブサイト(スクリーンショット)
lalamoveの公式ウェブサイト(スクリーンショット)

近年、「Uber」や「Lyft」などのオンデマンド配車サービスによって、欧米を中心に、人々のモビリティスタイルが変化しつつあります。

そして、このようなトレンドが、ヒトの移動だけでなく、モノの移動にも波及してきました。その一例が、オンデマンド型の配送サービスを運営する「lalamove(ララムーブ)」です。

2013年10月に香港で創設された「EasyVan(イージンバン)」を前身とするlalamoveは、現在、香港・シンガポール・タイなどでサービスを展開。オンラインショッピング市場の拡大などにより物流量が増加しているアジア地域をターゲットに、配送先までの“ラストワンマイル”に特化したサービスは、成長性の見込める有望な事業として評価され、2015年1月には、中国のベンチャーキャピタル「Crystal Stream Capital」らから、合わせて1000万ドルの資金を調達しています。

lalamove

lalamoveの配送サービスは、Uberなどと同様、スマートフォンアプリを介して利用します。アプリ上で、荷主の所在地・配送先・荷物のサイズなどを入力し、予約手続を完了させると、lalamove独自のマッチングシステムによって、登録ドライバーの中から最適な担当者が瞬時に指定される仕組みとなっています。

lalamoveは、モバイル端末やGPSなどのテクノロジーを活用し、移動主体とドライバーをマッチングさせるという点ではUberをはじめとするオンデマンド配車サービスと共通していますが、モノとヒトとでは、いくつもの違いがあります。

まず、乗客を乗車地点から降車地点までダイレクトに移動させる配車サービスに対して、複数の配送物をそれぞれの配送先に届けてまわる配送サービスは、スケジューリングやルートの調整など、より複雑なオペレーションが求められます。また、配送物の重さ・大きさ・形は書類から家具まで多様であり、配送用車両もまた、トラック・バン・バイクなど、様々です。

香港を拠点とするオンデマンド配車サービス「EasyTaxi」の創設にたずさわった経験を持ち、現在、lalamoveで役員を務めるBlake Larson(ブレイク・ラーソン)氏は、この点について、次のように語っています。

lalamoveの役員Blake Larson氏
lalamoveの役員Blake Larson氏

「ヒトの移動を前提とした配車サービスに比べて、複数の配送先に、様々な車両で、多種多様なモノを届ける、配送サービスは複雑です。だからこそ、荷主が、必要なときにいつでも、配送業者を手配でき、ドライバーは、より効率的に、より多くのモノを運んで収入を得られるよう、テクノロジーを駆使し、配送のキャパシティを最適化する仕組みが必要だと考えています」

アジア地域でのオンデマンド型の配送サービスとしては、lalamoveと競合し、香港・台湾・シンガポール・韓国などで展開する「GoGoVan」のほか、すでにオンデマンド配車サービスとしての地位を確立しているUberも、2015年1月、配送サービス「UberCARGO」を香港でスタートさせています。

アジアでは、物流量が増加の一途をたどる一方で、物流のための仕組みが十分に整備されていない地域も少なくありません。それゆえ、このようなニーズに応える手段のひとつとして、オンデマンド型の配送サービスが、今後、ますます注目されそうです。

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