サービス業のマネジメントを改善する「ClipLine」がインキュベイトファンドから約1.3億円を調達

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クリップ撮影
サービスマネジメントプラットフォーム 「ClipLine(クリップライン)」を提供するジェネックスソリューションズが、 インキュベイトファンド3号投資事業有限責任組合を引受先とする、総額約1.3億円の第三者割当増資を実施した。

ジェネックスソリューションズは、飲食店向けの経営コンサルティング事業を実施していた経緯から、外食産業を中心としたサービス業のマネジメント領域における課題に着目。昨年10月にサービスマネジメントツール「ClipLine(クリップライン)」の提供を開始した

「ClipLine(クリップライン)」は、これまで「対面」で行われてきた業務に関するスタッフの指導や、売上向上のための施策の伝達、品質維持のためのマネジメント等を、30秒程度の動画と管理サービスを通して可能にするプラットフォームだ。

スタッフ側のアプリと管理側のアプリが用意されており、映像を通じた人材の育成やスタッフの学習管理を行う他、各店舗のノウハウをスタッフが映像化し、他の店舗にも共有することを可能にしている。


https://vimeo.com/107560372

サービスの開始以降、多店舗・多ブランドを展開している企業向けに提供。外食業界の他にも、小売、美容、アミューズメントといったサービスマネジメントに関心を持つ企業の導入を増やしている。

クリップ一覧

映像をいくつかのジャンルに分けたり、複数の映像をパッケージして「ToDo」化するなど、サービスの提供をしながら、「ClipLine」の改善を続けてきている。大手チェーン店でも利用されているという。

ジェネックスソリューションズ取締役の田中信行氏はプロダクトをリリースした後の手応えについて以下のようにコメントしている。

田中氏「マネジメントに課題を感じている企業にとって、導入してもらえるツールになっているということはわかりました。今後は、導入してもらったサービスのアクティベーションを高めていくことが課題です。この課題に挑戦するための資金を獲得し、人材を確保していきます」

「ClipLine」は、今後、他デバイス展開、他業種展開、海外展開など様々なパターンで拡大を視野に入れている。拡大していくためのコアとなるプロダクトを磨くことにしばらく注力すると田中氏は語る。

ジェネックスソリューションズは、コンサルティングの事業からプロダクト開発にシフトしている。今回の調達資金により「ClipLine」は機能の強化、営業・マーケティング活動の拡大、組織体制強化を図る。

東京オリンピックの開催を控えていることもあり、これから先サービス業における人材育成は重要な課題だ。その波に乗ることができれば、「ClipLine」もともに伸びていけるのではないだろうか。

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