台湾のメッセージアプリ「Cubie」がMBOしシンガポールに新法人を設立、東南アジアのゲーム市場に参入へ

SHARE:

cubie-home

台湾のメッセージアプリ「Cubie」は今日、既存投資家の了解を受けて MBO(マネージメント・バイアウト、既存経営陣による株式取得)を完了したと発表した。2014年6月に入社した 現社長の Thelma Lin(林音)が既存投資家と、創業者である Yenwen Feng(馮彦文)、Cjin Cheng(程希瑾)の保有株式を取得する。既存投資家には、500 Startups、Gumi Ventures、ビッグローブ・キャピタル、B Dash Ventures が含まれる。また、THE BRIDGE でも既報の通り、創業者の Yenwen Feng と Cjin Cheng は、500 Startups の EIR (Entrepreneur-in-Residence) として既に活動を始めている。

Cubie
Cubie 創業者 Yenwen Feng(馮彦文)、Cjin Cheng(程希瑾)

今回の MBO を受けてシニア・オペレーショナル・マネージャーの Cloud Chen が COO に昇格、また、CTO の Ingram Chen は今後もITチームの統括を続ける。また、組織変更の一環で、Cubie はシンガポールに Pomelo Network を設立する。

<関連記事>

Cubie の投資家の一人でもある、Pinehurst Advisors のゼネラルパートナー Mark Hsu(許安徳) は、今回の MBO と組織変更の背景を次のように説明している。

今回の組織変更は、同社の成長をエクイティ・ファイナンス後の戦略に沿ったものにするためです。投資家や関係者は、Pomelo Network が将来の市場を ASEAN に見出しており、この地域のモバイル業界で先駆的なポジションを取るための準備であることを理解してくれるでしょう。

Thelma Lin は、タイの Sasin Business School でMBAを取得しており、台湾のゲームパブリッシャーにとって、タイが良い市場になると考えている。彼女は自身が持つゲームやエンターテイメント業界の人脈を駆使し、1,200万人以上に上る Cubie のユーザのマネタイズに注力することになるだろう。

この業界の動きとしては、最近資金調達したシンガポールのゲーム・スタートアップ Garena はバリュエーションが25億ドルに上ると言われ、MigMe(旧称:mig33)は昨年7月、オーストラリアに上場を果たしている。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する