
Makuakeのプロジェクトを公開して2週間ほど、残り2ヶ月を残して早くも目標金額を達成した「ダンボッコ キッチン」。50万円の目標金額を上回り、現在、約62万円の資金が集まっています(3月25日(水)時点)。このプロジェクトも、3/26(木)の最終日まで残すところ1日となりました。
ストックしていた「ごっご遊び」がついに形に

ダンボッコキッチンは、ダンボールと連動したiPhoneアプリで遊べるスマートトイです。ダンボールで出来た まな板や鍋にiPhoneをセットしたら、トントントンという音と共にお魚を切ったり、ぐつぐつとポトフを作ったり。また、ダンボールを色塗りすれば、子どもにとって自分だけのキッチン用具が出来上がります。
このユニークなスマートトイを発案したのは、クックパッドの執行役の掘口育代さん。前職はベネッセコーポレーションで、「たまひよ」や「サンキュ!」などのメディアや物販等を15年以上担当していました。そもそも 子ども向けのおもちゃが好きな堀口さん。ベネッセで絵本や通販の事業を担当しながらも、デジタルと成形物の両方の限界を感じていました。
「子どものおもちゃに子どもの創造性を生かしたかった。「ごっこ遊び」そのものは おもちゃの定番なので、それが身近なものを用いてカタチにできて、いろいろなバージョンが楽しめる「ごっこ遊び」のアイディアをいくつかストックしていました。その第一弾がキッチンです」
ベネッセ時代にカヤックと一緒に仕事をしたことがあり、その後も情報交換を続ける中で、ダンボッコキッチンのアイディアを話したところ盛り上がり、一緒に実現するこが決まりました。
技術ありきで考えないこと
ダンボッコキッチンを開発する上での最大の挑戦は、限られたコストでどこまで実現できるか、また料理のメニューというコンテンツストーリーを考案すること。結局、ダンボッコキッチンは、まな板14品、フライパン15品、鍋15品とレパートリーが豊富で、子どもを飽きさせないおもちゃに仕上がりました。
スマートトイという市場は北米など海外を中心に盛り上がりを見せていますが、技術ありきで作られたものが少なくありません。「子ども達にどういう体験をしてもらえばいいのか?」という発想が先に来て、そこに技術を生かすことが大切だと堀口さんは話します。
その上で、安全性の確保や、保護者とコミュニケーションをとることはもちろん、「子どもの発達に合わせて、どういう点が喜ばれるか?」「子どものためにやらないことは何か?」を考え抜くこと。
今後、ダンボッコキッチンが多くの子どもの手に渡れば、子ども一人ひとりのダンボッコキッチンが出来上がる。それを今度は、リアルな交流にも繋げていく予定です。キッチンに続く、次なるシリーズも画策中。
「ダンボッコキッチンで遊ぶ子どもを見ていると、正直、思っていた以上にすごく楽しそうでびっくりしています。子どもは、楽しいことを素直に表現してくれるので嬉しいですし、そういう素直な気持ちをたくさん引き出してあげたいと思います」
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