ディズニーがバーチャルリアリティを使用してテーマパークを再現することを検討中

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Above: You could finally visit Disney in your underwear without getting put in jail. Image Credit: Jeff Grubb/GamesBeat
Image Credit: Jeff Grubb/GamesBeat

私はSpace Mountainが大好きだが、一番近いディズニーのテーマパークでも数千キロは離れたところにある。しかし、近いうちにこういった距離は問題ではなくなるのかもしれない。

ディズニーは、Oculus Riftのようなヘッドセット型のバーチャルリアリティ(VR)ディスプレイ上で自社テーマパークを再現できないか検討している。これは、同社のイマジニアリングクリエイティブテクニカルデザインリーダーであるBei Yang氏による情報だが、どのように再現するのかといった具体的な例についてはまだないという。

Yang氏は、パーク内でどのようにVRコンセプトを活用できるかのプロジェクトを担当しているが(詳細についてはこちら)、バーチャルリアリティでパークがどのように再現されるかという、通常とは逆の方向性に彼が肯定的なのかどうか知りたいと思っていた。

結果的には、実際のディズニーランドとバーチャルリアリティで再現されたディズニーランドは共存できると彼は確信している。

「私たちのテクノロジーに対する一般的なアプローチ方法について考えると、ウォルト・ディズニー・カンパニーはコンテンツを創造する会社であると言えます」とYang氏はGamesBeatに語った。「物語を通して友人や家族に絆を生み出すこと。それは、様々な手段で実現できることです。バーチャルリアリティというのもその手段の1つに過ぎません」

Yang氏は次のように指摘する。新しいメディアが登場したからといって、ディズニーはそれまであったメディアから完全に手を引いたことはない。TVが普及した現在も同社は本を出版している。世の中にゲームが広まった今でも映画を作り続けている。これから先もこういったトレンドが続くだろう。それがYang氏の考えである。

「確かに、バーチャルリアリティが現実での体験に取って代わる部分もあるでしょう。でもそれはあくまでも一部分です。突き詰めていくと、VRと現実のテーマパークは別物だというのが私たちの考えです。VRテクノロジーを導入しても問題はない。自宅で映画を鑑賞するのと映画館に行くのでは行為としては別ですよね。それと同じです」

消費者向けVRはまだまだ始まったばかりの市場だ。PCゲームの配信プラットフォームSteamの運営で知られるValveは、HTCと提携して独自のヘッドセットを今年後半に発売する予定だ。SonyのPlayStation 4向けデバイスであるMorpheusは来年の発売を予定している。

Oculusに至っては具体的な日付さえ公表していない。そのため、現時点でのバーチャルディズニーのマーケットはまだ小さい。しかし、消費者が必要なハードウェアを購入したくなるような可能性を秘めているVR体験でもある。

Yang氏のメインの仕事についても話をうかがった。方向性として、ディズニーのテーマパークで楽しめる疑似体験を一段と増やしたいという。もっとも、ここでいう疑似体験とは映像を楽しむタイプのもので、ヘッドセット型のディスプレイではなさそうな印象だった。

実際にパークに足を運んでそこでしか楽しめないアトラクションを自分自身で体験すること。そういったことが大切にされるのはこれから先も変わらないとYang氏は言う。だから、ディズニーランドに来て疑似体験をするのを邪魔するつもりはない、と。

「言ってみれば、私たちは現実のテーマパークのVR化を目指しているわけです。結局のところ、物語を描くのに使える絵筆がもう1本増えるということにただワクワクしているんです」

とYang氏は語る。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】