GoogleがAndroidゲーム開発者向けに多数の新機能を公開

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Google の周辺接続APIを試しているところ。

今日(原文掲載日:アメリカにおける3月2日)は、Google Playのゲーム開発者にとっては重要な日となった。Google Play Gamesプラットフォームに対する自信を高めるものであるとGoogleが期待する多数の新たな機能を公開したのだ。

VentureBeatとのインタビューにおいて、Google Play GamesプロジェクトのシニアマネージャーであるGreg Hartrell氏はGoogleの発表を3つの項目にまとめた。「開発したゲームがどの程度成功したかチェックできる新機能、マネタイズに関する新機能、新たなエクスペリエンスへ発展させる新機能」だ。

モバイルゲーム市場は今年300億米ドル規模になる可能性があり(リサーチ会社Newzooから引用)、Androidプラットフォームへの支出増加に一役買うかもしれず、そのような市場おいて今回の発表は重要な展開だ。ことゲームの収入に関しては、AndroidはiOSに後れをとっている。

さあ、今回のニュースの内容を見てみよう。そのあとで、Googleがこれほどこだわる理由を説明する。

プレイヤー分析

まず、Googleの新しいプレイヤー分析機能だが、これを使えばゲーム開発者は「今後2~3週間のうちに…プレイヤーの行動を理解し、ゲームの重要なビジネス測定基準をチェックできる。このツールがあれば、ゲームスタジオは「ゲーム内のプレイヤーの進行度」がわかり、「ユーザ1人当たりの平均収入やユーザ1人当たりのセッションといった、非常に重要なゲーム測定基準にアクセスできる」とHartrell氏は説明する。

AdMobのアップデート:ネイティブ広告、アプリ内購入広告など

AdMob(Googleが2009年に7億5000万ドルで買収したモバイル広告ネットワーク)は今日、多少だが新機能を手に入れることになる(そのうちのいくつかはベータ版)。

ネイティブ広告については、Google Playのゲーム開発者の中には、Androidアプリ開発者に提供済みのフォーマットをテストできるようになった人たちもいる。「Googleは以前から、エクスペリエンスの形式と機能に合致したカスタム形式の中に表示される広告を作ってきたので、ゲームもその路線を踏襲します。参加する開発者は、自分のゲームの形式と機能にマッチした広告を表示できるようになります」とHartrell氏。例えばAtariはベータ版で新しいネイティブ広告をテスト中だ。

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Atari のネイティブアド。

次に紹介するのは、広告収入を得ているゲーム開発者向けにGoogleがリリースする「In-App Purchase House Ads」(自社広告のアプリ内購入、ベータ版)。AdMobが提供するこの機能により、「アプリ内購入する可能性が高い」ユーザに対して、ゲーム開発者はアプリ内購入の広告を戦略的に表示できるようになる(Googleのブログより)。Googleによれば、自社広告の機能は「今後2~3週間以内に」利用可能になるはずである。

最後はオーディエンスビルダーだ。Hartrell氏が言うところの「Google解析の力を借りて、開発者がオーディエンスのリストを作成できる」ツールである。「アプリ内で購入する傾向にあるユーザに的を絞り、ゲーム開発者としての収入を増加させるのに、もってこいの方法です」とHartrell氏は語る。

Android向けのセカンドスクリーンAPI:Nearby Connections(周辺接続)

この最後の機能にはゲーマーも開発者も興味を抱くだろう。「Androidを通じて、もっと魅力的でダイナミックなゲーム体験を実現するのが私たちの目標なので、Nearby Connections(周辺接続)という新しいプロトコルをローンチします」とHartrell氏。断っておくが、ハイパーローカルなデート用APIではない。

このツールにより開発者は最終的に、完全にシームレスなセカンドスクリーンエクスペリエンスを提供できるようになる。Android TVでゲームをしていたら友達がやって来たとしよう。このAPIがあれば、友達は自分のAndroidスマホやタブレットをサッと取り出し、すぐに一緒にゲームを楽しめるのだ。任意のプラグインをインストールしたり、同期する間、手持ちぶさたで待ったりする必要もない。

なぜ?

長年に渡ってiOSの後塵を拝してきたAndroidのゲーム開発者だが、ようやくAndroid全般でかなり稼げるようになったようだ。先週Googleは、アプリ開発者に昨年は70億米ドル支払ったと発表している。残念ながら、そのうちいかほどの現金がゲーム開発者の手に渡ったかは明らかにしなかったが、収入源のトップバッターがゲームであることが多いので、かなりの金額が渡ったと考えるのが妥当だろう。

さらにHartrell氏は続ける。

Google Playの対象者は現在Androidデバイスを所有する人たちで、全世界で10億人を超えます。さらに、Androidユーザの4人に3人がゲームを使い続けており、プレイヤーのオーディエンスとしては本当にかつてない規模になっているのです。

最終的には、こうした機能があることでゲーム開発者はAndroidを重点的に扱うようになるはずで、そうすれば長期的には、さらなるゲーマーの獲得が可能になる。これらすべてが、Googleの「Androidをもっと多くの人に、もっと多くのデバイスに」というさらに大きな目標を実現させるものなのだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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