デザイン・機能ともに女子大生のために徹底して考えられたウェアラブルが10種類のバリエーションで登場

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女子学生向けのウェアラブル「Lily」(べっ甲バングルタイプ)
女子学生向けのウェアラブル(べっ甲バングルタイプ)

IoTやウェアラブルへの注目が日に日に増す中、実際にどれかを購入して使い続けているという人は思ったより少ないのが現状ではないでしょうか。特に、ゴツゴツして男性っぽいデザインが目立つため、女性が身につけたいと思えるようなものは、ほぼ皆無。ウェアラブルが私たちの生活にきちんと普及するには、機能やスペック以上に、毎日身につけてもいいデザイン性が鍵を握ります。

昨日、リクルートテクノロジーズが手掛けるウェアラブルの発表会が開催されました。指輪やピアスなどをおしゃれに楽しむ感覚でつけられる、スマートフォン連動のウェアラブルです。残念ながら私はイベントにはお邪魔できませんでしたが、同社ITソリューション統括部 アドバンスドテクノロジーラボ(ATL)の塩澤 繁 さんにお話を伺いました。

おしゃれを楽しむための小型化と豊富なバリエーション

スリムタイプのデザイン
スリムタイプのデザイン

リクルートテクノロジーズが製品の開発に着手したのは2013年のこと。スマートフォンに来る様々な通知を教えてくれるスマートアクセサリー。同じような発想に基づいた女性向けウェアラブルには、指輪型の「RINGLY」が思い当たります。

今回の製品開発における最大のテーマは、そのデザインだったと言います。ウェアラブルにあまり馴染みがなく、流行に敏感な女性でも日常的に使いたくなるデザインとは何か。これを実現するにあたって、現役女子大生と、また講談社が発行するリケジョ向けメディア「Rikejo」とコラボすることで製品化されました。

もう一点、製品開発でこだわった点が、女性のファッションの一部として取り入れてもらえるように、サイズを工夫し、バリエーションを提供すること。女性の手首につけても違和感がなく、その日のコーディネートに馴染むように、シュシュやスノードーム、スリムタイプなど10種類のデザインを用意しています。

「女性が付けても似合うようにするためには小型であることが必要でした。とはいえ、元となるデバイスのサイズがあるため、それと小型化を同時に実現することに苦戦しました。様々な好みを持つ女性が、それぞれに合ったデザインが見つかるようにバリエーションが豊富です」

お天気、時間割、終電アラームなど女子大生に向けた通知機能

今回のウェアラブルは、その機能面も女子学生の学生生活をサポートすることを目的に作られました。肝心のその機能はというと、モーニングアラーム、時間割リマインダー、フレンド通知、スマートコンパス、生活タイマー、終電アラームなど全部で6つ。朝には天気予報、学校の課題提出、友達の接近など様々なことを通知してくれます。また、スマートコンパスはシンプルに目的地への接近を通知し、離れた場合には警告してくれるもの。

実装する機能を考える上では、ターゲットユーザーである女子大生のニーズをとことん検討。日常の利用シーンを思い浮かべながら、女子大生と議論を重ねることで上述の6つの機能が実現しました。女子大生とのディスカッションでは、ならではの面白い意見が色々聞かれました。

「「終電を、30分前と15分前に誰にも知られずにこっそりアラームしてくれるものがあったらいいなあ」という子がいました。普段、どうやって終電の時間を確認しているかを聞くと、ブーツの中に携帯を入れておいてこっそりアラームが鳴るようにしています」と。私たちが普段想像もつかない用途で工夫していることがわかりました(笑)」

特定のセグメントにフォーカスし、機能またデザイン面でもターゲットを徹底的に意識して完成したウェアラブル。自分の好みのデザインを選んだら、明日からでも使える。紹介動画はこちらをご覧ください。

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