中国のグループ購入サービス企業 Wowo(窩窩、もしくは55Tuan=55団)が、何度かIPOの機会を逸した後、ついにこれを実施するに至った(NASDAQコード: WOWO)(原文掲載日4月9日)。今年初めに現地のライフスタイルeコマースプラットフォームへと方向転換を表明した後IPOが予想されていたが、上場申請はしていたものの何度か延期されていた。ついにその公約が実行に移され、同社は4,000万米ドルを調達する計画である。
同社の市場デビューに際してIPOの当初価格は、本日のNASDAQでの取引前、米国預託株式 (ADS)あたり10米ドルに設定された。北京時間で4月8日の取引開始時、Wowoの株価はやや下げて9.81米ドルとなり、10米ドル近辺で推移している。
Wowoによると、同社は上場を果たした中国で初のO2Oサービス企業であるという。O2Oのコンセプトは米国で不人気なため、NASDAQでのデビュー前に同社は現地のeコマースプラットフォームへとシフトした。そうしたポジショニングの変化があったにも関わらず、Wowoの実績が乏しいために投資家の関心を惹きつけられなかった。中国で人気の投資家向け金融系SNSであるSnowball(雪球)をチェックする株式アナリストによると、Wowoの上場はほとんど関心が持たれていなかったという。
最近のデータを見ると、中国のグループ購入市場を支配しているのはMeituan(美団)で総取扱量の50%を占めている。これにDianping(大衆点評、シェア20%)とNuomi(糯米)が続く。Lashou(拉手)とWowoは以前はマーケットのパイオニア的存在であったが、そうした企業の中にあってシェアは1桁台となっている。
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