Google、データ圧縮ができるChrome拡張機能「データセーバー」のデスクトップ版をひっそりとローンチ

by Emil Protalinski Emil Protalinski on 2015.4.6

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GoogleがChrome拡張機能「データセーバー」をひっそりと公開した。これにより、同社のデータ圧縮機能は初めてデスクトップにも搭載されることになる。現在はベータとなっている拡張版は、Chrome ウェブストアからダウンロードすることができる。

なぜ「ひっそり」と書いたのかというと、Googleからのアナウンスが何もされていないからだ。拡張版は3月23日に公開され、私たちが簡単に確認したところ、今のところうたい文句の通りに動いている模様だ。

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念のため説明すると、プロキシサーバでGoogleのデータを圧縮することで、携帯電話やタブレットユーザの帯域幅の確保、ページの読み込み時間の短縮、安全性の強化(サイトがGoogleを通すようになって以来、企業は悪意のあるウェブベージをチェックするようになった)が可能になる。これらはこれまでは全てモバイル向けであったが、いずれデスクトップバージョンも出るという噂があった。

そして今、この噂が現実のものとなった。ここに拡張機能に関する公式な記述がある。

Googleサーバでデータが最適化されることで、データ使用量が減り、ブラウザの閲覧が快適になります。

この拡張機能が利用可能になれば、Chromeでもウェブページをダウンロードする前に圧縮を行うGoogleサーバの利用が可能になります。ただし、SSLとシークレットモードによる閲覧時にはこれらは行われません。

この拡張版の詳細情報はアップデートされたデータセーバーのサポートページについても触れており、拡張版を使用するにはChrome 41かそれ以上のバージョンが必要であるとしている。インストールするとただちにデフォルトでオンとなるため、これを無効にするには、メニューバーにあるデータセーバーのアイコンをクリックし、「データセーバーをオフにする」を選ぶ。再びオンにするには「データセーバーをオンにする」をクリックして有効にできる。

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Googleのデータ圧縮機能が最初に現れたのは2013年3月のことで、当時はAndroid用にリリースされたChrome 26ベータ版の一部であった。何ヶ月もの間「実験用」と表示されており、モバイルユーザ用が正式に利用できるようになったのはAndroidおよびiOS版Chrome 32がローンチされた2014年1月のことであった。このときGoogleは同サービスにより、モバイル端末でウェブページを見つつ50%までデータ使用量を減らすことができると約束していた。

しかしこの機能はデフォルトではオフになっているので、まだ広く使用されていない。(オンにするには、AndroidかiOS版Chromeを立ち上げ、設定、バンドウィズ管理のところにいき、「Reduce data usage(データ使用を減らす)」を選び、そのうえでトグルスイッチを「オン」にする)。Googleは今後、全てのユーザ向けにこのスイッチを最初からオンにするかもしれないが、そうなると全トラフィックが同社のサーバーを経由することになるため、セキュリティやプライバシーの面で反発を買う恐れがある。それに代わって、特にモバイル接続が遅いと探知したときに、ユーザーに対してオンにすることを促すようにするかもしれない。

この機能は、モバイルでは確かに便利この上ない。データプランがタイトなときには支出が節約できるほか、ページの読み込みが速くなり、セキュリティも向上する。おそらく多くの人にとって、デスクトップでのウェブ閲覧はすでに速くなっており、Googleのセーフブラウンジング機能はすでにWindows、Mac、Linux版Chromeに内蔵されている。

そうは言っても、インターネット接続環境が貧弱であったり、煩わしいデータの上限を避けたいという場合(例えば、携帯電話でのテザリングは両方の条件を満たす)、この拡張版を試してみる価値はある。「50%まで」という数字の情報がデスクトップでどれほど維持されるかは不明なので、この情報の詳細についてGoogleに問い合わせをした。これまで目にしたところによると、節約できる量はかなりのものだ。しかし長い時間をかけて閲覧したときに節約量が増えるとは言い難い。

デスクトップ版が現れたという事実は、Googleがこのサービスを広く推し進めようという考え方に乗り気であることを示している。ただし、モバイル版がリリースされるまでかなりの時間を要したこと、また拡張版が明確に「ベータ版」(同社はいつでもこの言葉をよく使いたがる)と名付けられていることを考えると、正式リリースまではまだ時間がかかりそうだ。とはいえ、いつの日かデスクトップ版Chromeにこの機能が搭載されるようになることだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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