ユーザーがパソコンやコンソールゲームからスマホゲームへとシフトする中、スマホのゲーマーを対象としたサービスが台頭しています。先日も、「Kamcord」のファウンダーに海外展開成功の秘訣を取材しましたが、日本国内ではカヤックが提供する「Lobi」が640以上のゲームに導入されるなど勢いをつけています。
640本を超えるゲームのポータルへ
2010年12月にサービスを開始した、スマホゲームのプレーヤーが集まるコミュニティ「Lobi」。ゲームの攻略情報やフレンド募集などを行える公開チャット、ゲーム実況動画の共有などを通じて、ゲームをより盛り上げるコミュニティとして育っています。そんなLobiが本日メジャーアップデートを行い、そのUIを刷新しました。Lobiが新たに生まれ変わった背景について、開発担当エンジニアの高橋航平さんはこう話します。
「ゲームページを通じて同じゲームをプレイする新しい仲間に出会えたり、その仲間を通じてまた別のゲームに辿りついたりといったフローを生み出し、新たなゲーム友だちや新しいゲームタイトルとの出会い方を提案し
たい。そんな思いから、 今回のメジャーアップデートに至りました」
Lobiのトップ画面にあたる「ゲームページ」では、640本を超えるゲームタイトルが公認する関連情報をタイトル毎に表示。特定のゲームに関するコミュニティ作成情報や投稿されたプレイ動画情報など、各ゲームタイトルコミュニティ内のユーザーアクションが流れます。ユーザー同士のコミュニケーションがタイムライン上から閲覧できるため、同じゲームをプレイしている仲間の盛り上がりがより伝わるようになりました。
さらには、各ゲームタイトルの公式Twitter情報や Lobi REC SDKを通じて投稿されたプレイ動画、親和性の高いYouTubeやニコニコ動画(後者は4月中の対応予定)なども閲覧できるなど、好きなゲームにまつまる様々な情報がワンストップで収集できるポータルとして機能します。
ユーザー間の繋がりを強化
SNSとしての価値をさらに高めるため、ユーザーアクティビティ機能を実装。Lobi上で繫がっているユーザーのプレイ動画投稿やコミュニティ参加、プロフィール更新といったアクティビティがタイムラインとして流れてきます。興味や嗜好性が近いユーザーの動向を把握することで、ユーザーを通じた情報収集が可能になります。
また、ユーザーのアクティビティログをプロフィールに表示することでユーザープロフィールも充実。例えば、「モンスターストライクのコミュニティに参加した」、「ブレイブフロンティアの動画を投稿した」といった具合に、ユーザーのアクティビティを通して個々のユーザーの個性が表現されるようになっています。
「UXについても、
ゲームタイトルを軸として人が繋がれるものにシフトしています。特定のゲームが好きなことを簡単に表示できるように、チャット内のいいね!にあたる「ぐー」を用いて、他ユーザーに対して自分のゲーム愛をカジュアルに表現できるようにしました。つまり、新しいコミュニティの体験と拡散が同時に行えるようになっていま す」
ゲーマー同士の繋がりやコミュニケーションをいっそう強化することが期待される今回のLobiの大幅アップデート。どちらかというとゲームプレイ動画のプラットフォームであるKamcordに対して、コミュニティ路線を貫くLobiがどう今後進化していくのか。また追って取材したいと思います。
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