足の不自由な方の文字通り「足」となる車いす。この車いすにサスペンションを搭載するだけで、大きく可能性が広がるらしい。

この車いす向けサスペンションを開発したのが、自転車にも製品が提供されている「Loopwheels」だ。このホイールのデザインはとてもユニークで、リムの内側にカーボン製のバネによるサスペンションを内臓しているため、既存の車いすのホイールを変更するだけでサスペンション付きの車いすへと進化させることができるのだ。

外観をみると堅牢性などに不安を感じるが、すでに自転車でも採用されており、その点の心配はないとのこと。上下左右どの方向からの衝撃も吸収できるため、車いすのように大きなホイールを持つ乗り物との相性はとても良さそうだ。

現在のところ、24インチと25インチのホイールに対応が可能とのこと。その機能美からロンドンの美術館より「Designs of the Year 2015」に選ばれたそうだ。

余談だが、Kicksterterでは、車いすの利用が無い人でも支援ができるよう、ホイール以外のリターンが多く設定されている。こうした社会の役に立つが必要とする絶対人数が少ない製品では、こういった支援の集め方があるのだと勉強になる。なお無事に目標額は達成できているようだ。