2016年に全世界のモバイル広告費は1000億米ドルに到達する見込み、2013年の4倍に

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via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
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モバイル広告費がうなぎのぼりだ。マーケットリサーチ会社eMarketerによると、2016年には1000億米ドルに達し、初めて全てのデジタル広告の50%を占めることになる。

世界の携帯電話とタブレットを対象とした広告費は2016年に1013億7000万米ドルを超える。2013年の4倍の金額だ。2016年から2019年にかけてモバイル広告は再度倍増し、1955億5000万米ドル程度になる見込みだ。これはデジタル広告全体の70.1%、世界全体のメディア広告費の4分の1以上となる。

これは全てモバイル機器を使う消費者の増加に起因する。モバイルユーザーが増加するにつれ、マーケットは消費者をモバイル市場へと誘導する。eMarketerによると、来年は世界のスマートフォンユーザが20億人以上に増加する見込みであり、うち4分の1は中国での増加だという。

世界のタブレットユーザ数は、世界のスマートフォンユーザより緩やかな伸びを見せている。しかし、タブレットユーザは2015年に10億人を突破すると言われている。eMarketerによれば、多くの新興・途上国市場では、消費者はモバイル・ファースト、モバイル・オンリーでインターネットにアクセスすることが多いため、マーケターはモバイル広告にシフトせざるを得ないという。

短期的には米国と中国がモバイル広告を主導していく見込みだ。2016年、米国の広告主はモバイル広告で402億米ドルを支出すると見込まれており、2014年から倍増となる。中国の広告主の支出金額は来年221億米ドルと、2014年からほぼ3倍増だ。来年、両国ではモバイルがデジタル広告の大半を占めることになるだろう。

カナダとオーストラリアは来年、韓国を上回ってモバイル広告市場の規模でそれぞれ第6位、第7位となる。

2018年には成長著しい市場では大きな利益が出ているはずだ。その年にはブラジルは2015年から3ランクアップして世界第9位のモバイル広告市場となり、インドネシアは成長が最も著しく、今年の21位から2018年には12位になる。しかし、インドの巨大モバイルユーザベースにかかわらず、モバイル広告市場は2018年を前に10億米ドルの減少が見込まれている。

国別モバイルインターネット広告費一覧はこちら。

Above: eMarketer’s mobile ad spending chart. Image Credit: eMarketer
上:eMarketerがまとめたモバイル広告への支出額
Image Credit: eMarketer

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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