医師も推奨する慢性疼痛を軽減させるウェアラブル端末「Quell」

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米国マサチューセッツのスタートアップが開発しているのが、慢性疼痛を軽減させるウェアラブル端末「Quell」だ。クラウドファンディングサービスIndiegogoで支援を募集している。目標額は10万ドルのところ、既に30万ドル以上の出資を集めている。

Quellはアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を得た、医師も推奨する唯一のデバイスであるとしている。薬品不使用なこと、また、軽量でスリムなデザインであることが特徴とのこと。

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通気性の高い、付け心地の良いスポーツバンドにデバイスが取り付けられており、電極がデバイスの裏面に配置されている。電極が直接皮膚に触れるようにバンドをふくらはぎのあたりに巻くことにより、ふくらはぎの神経を刺激される。身体がもつ自然鎮痛反応を引き起こすよう、神経パルスが脳に送られる。そして、内因性オピオイドが脊椎に放出されることで、痛み信号がブロックされる。こうして鎮痛作用がもたらされるという。

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人によって治療のニーズと感度レベルがが異なるため、初回使用時にキャリブレーションが行われ、個人に合った最適な刺激レベルとなるよう調整される「OptiTherapy」機能を搭載しているとのこと。また、装着している間の睡眠のクオリティや治療の様子をトラッキング出来るiOSアプリも用意されている。Bluetoothでスマートフォンと接続して利用することが出来るが、スマートフォン無しでも単体でQuellの使用は可能だ。

電極は消耗品となっており、Quell購入時には1か月分がパッケージされている。引き続き利用するには、追加で電極を購入する必要があり、1か月分で29.99ドルとなっている。

Quell本体の小売価格は250ドルとなる見込み。現在行われているキャンペーンでは199ドルから入手可能となっている。なお、60日間の返金保証があり、試してみて効果がない場合は返金が可能となっている。支援者向けへの発送は2015年6月の予定だ。

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