Microsoft40周年、ビル・ゲイツ氏が従業員に宛てて送ったメッセージ

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Above: Microsoft campus sign Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat
Above: Microsoft campus sign
Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat

Microsoftは2015年4月4日で40周年を迎える。

同社が「兵士たち」を集めることのできる1日(その日は土曜日なのだが実質今日)であり、そしてそんなことをできるのは共同創業者のビル・ゲイツ氏をおいて他にはいない。

ゲイツ氏は今日、「Microsoft40周年」と題されたメールを10万人以上の従業員に送った。これだけの人数がいると、どうしても誰かはそういうものを投稿してしまうものだ。そしてDarrell Prichardはそれをやってしまった。

そのツイートはすでに削除されているが下記に転載するとしよう。

明日は特別な1日:Microsoftの40周年記念

創業期、ポール・アレンと私はすべてのデスク、すべての家庭にコンピューターを導入するというゴールを設定しました。それは無茶苦茶なことで、多くの人たちはそれが可能だという想像を「気が狂ってる」と考えていました。

それからこれまで、コンピューティングがやってきた遠い道のりを考えると大変な驚きであり、そして私たちMicrosoftがその革命に対して果たした役割を大いに誇りに思っています。

今日、私はMicrosoftの未来について、今まで以上に多くを考えています。私はコンピューティングが次の10年、これまで以上の速さで進化すると確信しているのです。私たちは既にマルチプラットフォームという世界に住んでおり、コンピューティングはより普遍的なものになるでしょう。

私たちはコンピューターやロボットがより自然に見たり、動いたり、触れ合ったりすることのできる場所に近づいており、そこでは多くの新たな利用方法が解明され、人類をより大きく成長させてくれるでしょう。

サトヤのリーダーシップの下、Microsoftはこれまでになく、この進化を牽引するに相応しいポジションにあります。

そのリソースによって、私たちは困難な課題解決に突き進んでおり、あらゆる現代コンピューティングの側面に取り組み、この産業に対する研究に最も深くコミットしています。私はサトヤのテクニカルアドバイザー役としてプロダクトレビューに参加していますが、出会ったそのビジョンや才能に対し大いに感銘を受けています。

その結果はコルタナやスカイプ翻訳、HoloLensなどのプロダクトに現れています。そしてそれらはまだ途上にある多くのイノベーションの一部に過ぎないのです。

これから数年、Microsoftは世界中のより多くの人や団体と出会う機会に恵まれるでしょう。テクノロジーは複雑で、高価で、簡単にアクセスができないが故に、多くの人たちにとってはまだ手の届かないもののままとなっています。

なので、私はみなさんにそれらについてできることを考えて欲しいと願っています。

それとはすなわち、テクノロジーの力があらゆる人の手に渡ること、人々が共につながること、そしてパーソナルコンピューティングがどこでもーーPCがもたらした概念そのものを、あらゆるデバイスの持つ方法で使えるようになることです。

私たちはこの40年間で多くのことを共に成し遂げました。そして数え切れない事業や人々の能力を開花させるために尽力してきました。しかし、今、最も重要なのは我々が次にやることなのです。

みなさんがMicrosoftを今、そして来る次の時代に向けて素晴らしい企業にしてくれたことを感謝します。

ゲイツ氏は過去の話題から入るものの、すぐに未来にフォーカスを移している。彼はCEOのサトヤ・ナデラ氏のリーダーシップとMicrosoftの三つの新プロダクト(コルタナ、スカイプ翻訳、HoloLens)を強調していた。

次の10年はMicrosoftにとって本当にエキサイティングなものになりそうだ。もし同社が正しいカードを引いたなら、さらに次の40年へと続くかもしれない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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