Teslaが公開した新電力バッテリー、Amazonがカリフォルニアのデータセンターで利用テストを開始

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Above: Tesla's utility storage. Image Credit: Tesla
Above: Tesla’s utility storage.
Image Credit: Tesla

パブリッククラウドで最大級のAmazon Web Service(以下、AWS)は、本日(原文公開時は4月30日)Teslaが新たにTesla Energyブランドとして明らかにした蓄積型バッテリーユニットのテストを開始した。

「米国西部リージョン(北カリフォルニア)でTeslaの動力ストレージバッテリーの4.8メガワット時試運転を公開できて嬉しく思っております」。

AWSの著名エンジニアであるJames Hamilton氏は今日の製品公開に合わせたプレス声明の中でこのように伝えている。「これは私たちの提供する世界のインフラの再生可能エネルギー戦略を補完するものになるでしょう」。

11月にAWSは完全な再生可能エネルギーでの運用を明言している。ただ、Amazon.comのその部署が1月に発表した内容はインディアナにある風力発電施設の開発を支援するというものだった。

今日の声明でHamilton氏はバッテリーが「継続的に必要となるデータセンターの電力需要に対して、風力のような断続的な電力出力とのギャップを埋めるものになる」と説明している。

Teslaは新たなバッテリーが、最低相場での電力購入や電力バックアップの提供などといった事業に様々な利益を提供すると伝えている。データセンターはバックアップ発電を手元に置いていつでも使えるように運用する典型例だ。いくつかのAmazonのデータセンターではもう一つのオプションとしても提供されることになる。

ほんの僅かなコスト削減が差異を生み出すことのできる市場においてTeslaのバッテリーは、例えばGoogleやMicrosoftといったようなクラウド提供者に対するAmazonの新たな競合優位性となるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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