Baidu(百度)が中国のレストラン管理プラットフォーム「Keru Cloud(客如雲)」に1,100万米ドルを出資

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レストラン管理のソフトウェアサービススタートアップであるKeru Cloud(客如雲)は本日、Baidu(百度)とTianxing Capital(天星資本)が主導するシリーズB資金調達ラウンドで6600万人民元(1070万米ドル)を 調達したと発表した(36krのレポートによる)(編集部注:原文掲載4月24日)。Fangjinglin Investment(方景林投資)とKaixing Capital(凱興資本)もこのラウンドに参加した。

このスタートアップの目標は、レストランその他の企業がデジタル化する際のオールインワンソリューションとなることである。同社報告によると、北京、上海、広州その他いくつかの都市にあるレストランの数は3,000だという。今年末までにその数を2万店までに増やしたい意向だ。

Offline(找位)という Keru Cloud のフラッグシップアプリを使えば、レストランのスタッフは予約の入力、新規顧客を行列に追加、受注、顧客ロイヤリティプログラムの運営ができる。顧客はテイクアウトの注文や電話注文でのデリバリーを依頼でき、レストラン側はその注文を受け、顧客をデータベースに追加し、注文状況が追跡できる。

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レストランがモバイルに移行

また、提供サービスで目玉となるのが Keru Cloud のモバイル部分だ。同社はクライアントのレストランそれぞれについて、Baidu Connect(直達号)や WeChat(微信)のパブリックアカウントを通してモバイルウェブアプリを制作した。こうしたデジタルアプリには地図、メニュー、特別割引、ネット注文など必要な情報が含まれている。

Baidu の広報担当者は Tech in Asia に対し、Keru Cloud は「サービスで人をつなぐ点で当社のビジネスとうまく合いました」と語った。Baidu Connect プログラムには60万もの利用企業があると先週発表されたが、来週Baiduの四半期決算が発表される頃には、この数字はさらに上積みされるだろう。

Baidu Search 上の Baidu Connect にサインアップした地元企業を検索すると、ユーザはすぐさまそのウェブアプリに飛べる。Keru Cloud のレストランの場合だと顧客は座席の予約、テイクアウトの注文、長い行列で自分の順番がどこなのか確認できる。Baidu Maps(百度地図)と Nuomi(糯米、Baiduが昨年Renren=人人から買収したグループ購入サイト)もまたこのウェアプリに取り込まれている。さらに Baidu Connect は企業にアナリティクス、オンラインマーケティングの機能も提供している。

今回、Baidu が Keru Cloud に投資したのは、2014年4月の控えめな投資に続き2回目である。

今回の資金投入を受け、Keru Cloud はジム、マッサージパーラー、スパなど様々なサービスに展開していく予定だ。同社はまた製品開発へも活用し、販売・オペレーションチームを拡充する。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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